本ブログの更新は停止しています。更新は新しいサイトの Travellers Tales で行なっています。

火 - 7月 18, 2006

Cocoa セミナー@アップル


転送量超過でこのサイトが表示できなくならなければ、もっと早く書くつもりだったんですが、先週アップルで開かれた Cocoa のセミナーに行ってきました。講師は HMDT (Happy Macionthsh Developing Time) の木下誠さんです。

今現在、初級編中級編があるのですが、申し込みは締め切られています。Apple Developer Connection (ADC) の会員対象のセミナーです。会員には、有料のプレミア、セレクトと無料のオンライン会員がありますが、今回はオンライン会員でも申し込めるようになっていました。(ちなみに有料会員には、Apple 製品の割引購入や Mac OS X を入手できる等の特典があるので、うまく使えばお得と思います。)

中級編は初級編より内容がぎっしりな感じでした。途中何回か休憩があるのですが、後半の休憩では部屋から出て行く人があまりいなかった気がします (みんな余裕がなかった?)

セミナーは、木下さんの解説と、実際に手を動かした演習が今後に行なわれます。ノート型の Mac 必携です。

Cocoa に触れるのが本当に初めての人は、教材は事前に入手できるようになっているので、予習することをおすすめします。木下さんの講義はわかりやすいのですが、初心者だと Interface Builder を動かしたり、コードを書き写したりするだけで手一杯になってしまい、せっかくの説明の中身を追いきれないのでは、と思いました (実際に、初心者の知人が参加してましたが、そんな状態だったみたいです)。もったいないので、事前に自分である程度やってみて、わからないところをつぶしに行くつもりがよいと思います。

無料でこれだけのセミナーが受けられるのは素晴らしいと思いますので、ADC の会員になっていない方はぜひ登録して、次の機会には (あるのか?) に申し込んでみて下さい。

検索してみたら、他にも Cocoa セミナーに参加したことを書いている方がいました。参考に。

Cocoa Study Blog | Cocoaセミナー 初級編
ComCom - Cocoaセミナー


なお、木下さんの Cocoa 解説本は第3版まで出ていますが、第3版は第2版の続きになり、第3版を買っても第2版の内容はカバーされないのでご注意を。第2版と第3版は両方必要です。どちらか一方なら、第2版のほうが基礎になるので第2版を。(第1版は、第2版と内容が重なっているので、第2版があれば第1版は要りません。) 木下さん曰く、出版社の人の意向でこんなわかりにくい状態になってしまったそうです。(第3版が出たから第2版を返品してしまう本屋さんは多いでしょうね)

第2版は、Amazon でも「通常4~6週間以内に発送」になってしまっていますから、早めに入手しておいた方がよいと思います。

Amazon: Happy Macintosh Developing Time - 2nd Edition (第2版)
Amazon: Happy Macintosh Developing Time - 3rd Edition (第3版)

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月 - 7月 17, 2006

転送容量が超過してました


6月1日の記事で、.Mac データ転送容量が上限を超過したことを報告したときは、超過後もウェブページへのアクセスもアップロードもできていたのですが、今回はページが表示できなくなってました。

ご迷惑をおかけしました。

本当に月10GB の転送容量を超過したとは思えないので、.Mac サポートに問い合わせをしたのですが、転送容量のモニタリングをはじめたのは、今年の1月からだけど、実際に制限をはじめたのは4月からとのこと。確かに警告のメールが来るようになったのは5月からですけど…。

Aqua Firefox Set については、SourceForge.jp にも上げておきました。

http://sourceforge.jp/projects/aquafirefoxset

でも、これの転送量は根本的な原因ではないようです。後はサイト全体の閲覧量が多いってことなんですが、月10GBを超過するほどとは思えないんですが…。

データ転送容量を増やすには、年間6000円の追加料金が必要になります (25GB/月まで)。そのくらい払えば安いサーバを借りることもできるなぁと思ってしまいますね。(レンタルサーバだって転送量の制限はありますが)

P_BLOG に移行しようと思っているのですが、XML-RPC モジュールがうまく動かなくなってしまったので、それを解決した上じゃないとちょっと。iBlog で育ったせいか、データはローカルにも置いておきたいので、ectoMarsEdit で管理したいのです。

Posted at 11:25 PM       Permalink       Hatena Bookmark

火 - 7月 11, 2006

MailTags 1.2.2 日本語用パッチ


先日、MailTags 1.2.2 がリリースされました。私は MailTags の日本語ローカリゼーションを手伝っているのですが、1.2.2 のリリース前に作者さんから依頼があったときに休暇中だったこともあり、私のローカリゼーションが入らないままリリースされてしまいました。(代わりに翻訳してくれる人は、つてをたどってなんとかしたそうです。ご迷惑をおかけしました。)

バージョン 1.2.2 リリース後になってしまいましたが、作者の方には日本語リソースを送りました。次のアップデートで統合してくれることになっていますが、現在の 1.2.2 では、日本語訳での表現とは別に、日本語リソース中の MailTagsStrings.strings というファイルが文字化けしているために、あちこちで文字化けが起こっています。とりあえず、これだけを応急的に正しいものに置き換えるパッチをこちらで配布することにしますので、よかったらどうぞ (作者さんの許可済みです)。

以下からダウンロードして下さい。

MailTags 1.2.2 用暫定日本語パッチ
MailTags 1.2.2 日本語用パッチ(正式版)

作者さんに送った日本語リソースでは、リソース中の MailTagsStrings.strings 以外のファイルにも修正を入れているのですが、とりあえず文字化けだけでも修正するために、このパッチを配布します。

ダウンロードして解凍した MailTags_1.2.2_jp_patch.app はドロップレットになっています。MailTags 1.2.2 インストール後に、ホームフォルダのライブラリ/Mail/Bundles にある MailTags.mailbundle を MailTags_1.2.2_jp_patch.app に Drag & Drop して下さい。


今回のパッチには関係ありませんが、MailTags のバージョン 2.0 では、タグを IMAP 対応させるため β版を開発中です。私はまだ試してませんが、興味があったら、βテスターとして登録してみて下さい。


当ブログ内の MailTags の説明記事:
Mail.app でタグ付け! - MailTags 1.2 リリース

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月 - 6月 5, 2006

ソフトバンクと iPod と NOKIA と Safari


ただ漫然とした思いつきなのですが…。(なかなか記事を書かないので、ネタが古くてすみません)

少し前に日経が報じた Apple と Vodafone (ソフトバンクモバイルにブランド変更) を買収したソフトバンクが iPod 携帯で提携という話 (参照:NIKKEI NET:ソフトバンク、アップルと携帯で提携 (cache)) があり、そのすぐ後に、ソフトバンクからは憶測記事である、とプレスリリースが出されたりもしましたが、それからしばらくして、Safari と同様の WebKit を搭載した携帯電話の話なんかを読んで、意外に両者は関係あって、iPod 携帯の可能性を感じるかも?と思ったりしました。

ここで言っている NOKIA の携帯というのは、「S60 3rd Edition」というもの。特徴は「フルキーボード端末をサポートするSymbian OS」を使っていることらしいです。
ITmediaビジネスモバイル:NokiaにとってS60/Series 60の位置づけとは?

現在S60の最新版は3rd Editionですね。どんな特徴があるのでしょうか?
マッティ・バンスカ「3rd Editionでは、高解像度(注:QVGA)とスケーラブルなUIをサポートしています。また、タッチパネル端末を想定して、ペンベースのユーザーインタフェースにも対応しますし、今後フルキーボードにも対応する予定です」


なるほど。これらに加え、Mac ユーザ的に気になると思った特徴は WebKit 採用のフルブラウザが搭載されているところです。
ケータイ Watch:【3G World Congress & Exhibition 2005】 S60 Platform、新機能搭載のフルブラウザをアピール

アップルコンピュータと協力し、Mac OS Xの「Safari」の技術が採用されているS60向けのフルブラウザ。画面スクロール時に画面全体を縮小表示させることができ、見たい箇所にすばやく移動できるほか、拡大縮小といった動作もスムーズに行なえるのが特徴。また、表示履歴は縮小されたウィンドウを選択するというビジュアル的にも分かりやすい方法を採用している。


この仲間には、iTunes 標準の音声圧縮方式 AAC を再生できるモデルもあるようです (そのモデル N72 自体は、S60 3rd Edition ではなく、S60 2.8 とのこと)。
MYCOMジャーナル - Nokiaがマルチメディア端末3機種を発表

MP3/AAC/eAAC/eAAC+のフォーマットをサポートした。プレイリスト、アーティスト、アルバムによる再生が可能


ついでに書いておくと S60 のウェブブラウザのフレームワーク (WebKit って言ったら、レンダリングエンジンというよりは、もっと広いフレームワークを指していますよね?) は、最近オープンソース化されました。
MYCOMジャーナル - Nokia、SafariベースのS60ブラウザエンジンをオープンソース化

フィンランドのNokiaは24日、同社の携帯端末用OSのインタフェース技術「S60 Platform」について、Webブラウザ部分のソースコードを公開することを発表した。携帯端末メーカーや通信事業者は、同ブラウザをカスタマイズして提供できるようになる。

同社はS60の最新版「S60 3rd Edition」より、Webブラウザとして、米Apple ComputerのWebブラウザ「Safari」が利用しているコア技術「WebCore」と、スクリプトフレームワーク「JavaScriptCore」を採用している(Safariは、KDEのレンダリングエンジン「Konqueror」をベースとしている)。Nokiaは、Safariのフレームワーク「Webkit」をS60に移植しており、今回この「S60 Webkit」をオープンソース化する。


と、ここまでずらずらと S60 関係の報道を並べてきましたが、気になったのが、
  • WebKit 採用
  • AAC 再生
  • スケーラブルな UI & タッチパネル対応

というところで、これらを眺めてると、iPod (iTunes) 携帯が見えてくるような。(iTMS って、きっと WebKit 使ってますよね?あ、でも Windows 版はどうなるんだ?)

しかし、今までに Motorola から ROKR という iTunes 携帯が発売されてますが、これがいまいち売れ行きが芳しくないらしいですね。(参照:Engadget Japanese - iTunes携帯ROKR:大失敗の理由)

なので、NOKIA から iPod 携帯が出すというのは結構微妙だし、巷でも今度出すなら Apple は自社ブランドで勝負してくるんじゃないかと言われてますね。でも、そのことがすなわち、上記で触れてきたような S60 の話と無関係というわけでもないんじゃないかという気がしています。

S60 が採用している Symbian OS は別にノキアのものではなく欧米の携帯各社が採用している OS ですし、ブラウザに関してもオープンソース化によって「携帯端末メーカーや通信事業者は、同ブラウザをカスタマイズして提供できるようになる」。ということは Apple の自社ブランドも可能では!?

日経の記事では、iPod 携帯は1年前から検討されてきたようなことも書かれています。
日経ビジネス オンライン:iPod携帯投入構想の誤算 (時流超流) (cache)

ソフトバンクとアップルの連携は、「約1年前から携帯参入の目玉として進めてきた極秘プロジェクト」(ソフトバンク関係者)。iPod携帯を投入して、携帯電話市場に衝撃を与える。そしてアップルの音楽配信サービス「iTunes Music Store」を携帯電話向けに始め、利用者を一気に獲得する計画を立てていた。ソフトバンクの孫正義社長とアップルのスティーブ・ジョブズCEO(最高経営責任者)が、まさに業界の盟主を狙い勝負をかけようとしていたのである。


日経に限らずマスコミの報道というのもいい加減なものも多いので、最初の提携記事だけだとどこまで確度のある情報なのかなーと思いますけど、こうして具体的に書かれると本当かも?と思いたくなりますね。

そういえば、ROKR を出した後に、Motorola の CEO、Ed Zander もこんなことも言っていましたね。これは裏付けを元に話されているわけではないですけど。
CNET Japan - モトローラCEO:「アップルがスマートフォン開発へ」--iPod nano非難発言はうやむやに

同氏からはさらに、Appleが携帯電話を自社開発するという、依然消えることのない憶測をあおるような発言も飛び出した。

「彼らはスマートフォンを開発する。それは、時間の問題にしか過ぎない」


ま、以上は単なる思いつき以上のものではないし、書いてるうちに自分でも結構見当外れかもなーと思っていますが、期待はしますよね。(単なる思いつきという割には長くなった。)

Posted at 02:28 AM       Permalink       Hatena Bookmark

木 - 6月 1, 2006

Cocoa を勉強するなら Happy Macintosh Developing Time


HMDT こと Happy Macintosh Developing Time の第3版が発売されました!

第2版は第1版+αという感じで、第2版があれば第1版の内容はカバーされているのですが、第3版はまったくかぶっていません!(ちょっと混乱する人がいるかも) 章立てを見ればわかりますが、Mac OS X 10.4 (Tiger) からの新しい技術・機能に焦点を当てた内容です。

こんな章立てです。
  1. Spotlight
  2. PDF Kit
  3. QuickTime Kit
  4. Cocoa と XML
  5. NSTreeController
  6. Core Data: チュートリアル
  7. Core Data: 詳解
  8. その他の Cocoa の新しいクラス

個人的にいちばん興味があるのは Core Data。WWDC での Core Data (と Cocoa Bindings) を使って簡単 (そう) にアプリケーションを作るデモを知って、これはすごい!と思っていたのですが、Core Data にはまだ手を出していません。(Cocoa バインディングは、ちょこっと簡単なアプリケーションを作ってみたりしたのですが)

Cocoa Binding と Core Data で Cocoa の MVC (Model-View-Controller) が完成するということで、やはりこれは勉強しておきたいところです。

その他の内容もどれも興味をひかれるものばかりで、HMDT Third Edition のプレゼント企画にはもちろん応募してみますが (著者の木下さんからプレゼント企画があるのです)、当たらなかったとしても買うことに決めています。

アプリケーションを作る上で、こうした素晴らしい機能の数々が Tiger 以降でしか使えないのは本当に残念!でも、この8月には Mac OS 10.5 Leopard もお披露目されるし、どんどん Tiger に移行するしか!? (Panther でもなかなかよくできていると思っているんですけどねぇ) ま、それくらい魅力がないと、新 OS への移行もなかなか進まないですもんね。(XP 要らね!って言って Windows 2000 を使っている人の多いこと)

Posted at 01:48 AM       Permalink       Hatena Bookmark

.Mac データ転送容量が設定上限を超過しました


ついに超過してしまいました。5月が30日までだったら、ぎりぎりセーフだったのに…。

転送量の多そうな、VersionTrackerMacUpdate のファイルダウンロード先は変えたんですが、転送量の現象には役立たなかったみたいです。Aqua Firefox Set じゃなくて、他に原因があるのかなぁ。

こんなメールです。

.Macメンバー各位

2週間ごとにお客様に割り当てられる .Macデータ転送容量が、今期の設定上限の100%に達したため、お客様のWebサイトへの外部からのアクセスは無効になりました。お客様のWebサイトへのアクセスが試行されると、サイトのデータ転送制限超過のためリクエストしたコンテンツは表示できないことを説明するページが表示されます。

引き続きこのサイトへのコンテンツの公開は可能ですが、サイトが再有効化されるまでは、変更した内容をインターネット上で表示することはできません。

後段の意味がよくわからないのですよね。転送量オーバーしたにも関わらず、今まで公開したものにはアクセスできています。それが「引き続きこのサイトへのコンテンツの公開は可能」という意味でしょうか。(英語の原文を読んだら、もっとわかりやすいのかもしれません。) 既存のコンテンツは表示できるけど、新しく追加・変更はできないということなんでしょうか。というわけで、試しにこの記事を上げてみます。

追記:
無事アップロードできてしまいました。日本時間でもう6月1日になったから?てっきり、あちらの時間で5月いっぱいはダメなのだと思っていたのですが。

6月2日追記:
Apple Support Discussions - バンド幅の転送制限でHPが閲覧できなくなるんですか?に寄せられた書き込みを読むと、もしかしたら .Mac の不具合で、実際はそんなに転送量がないのでは?とも思いました。

Posted at 01:08 AM       Permalink       Hatena Bookmark

日 - 5月 21, 2006

MacBook、7つの疑問


新発売された MacBook、いいですね〜。

興味を持っている方は、ぜひどこかの店頭で実機を触ることをお薦めします。特にブラックモデル。写真で見るとの触るのでは大違いです。

最近の Intel Mac では初の大幅な (?) 外観の変更を伴うモデルチェンジですから、想像だけしてたのではなかなかわからない部分があります。

発表時に個人的に疑問に思っていたことで、実際に触ったり、ウェブの情報で明らかになってきたことについて、以下にまとめてみます。(ちょっと書くのが遅くなってしまったので、ご存知の内容も多いと思いますが…)

1) ブラックとは如何に?

iPod のブラックモデルとは違い、つや消し (マット加工) になっていますので、指紋が目立つ感じではありません (手油?は結構目立つ)。質感はいいです。これは直接さわって確かめてほしいです。なお、コネクタ類の内側まで黒くなっています。傷がついたとしても黒くない地肌が見えるようなこともないそうです。
ITmedia +D PCUPdate:「黒いのは高いだって? それはスペシャルだからさ」——MacBookインタビュー

この黒いモデルはただ黒く塗っただけではなく、黒いポリカーボネート素材の上に透明なマット加工を施してあるんだ。

前刀氏:傷つけたり古くなったりすると下地が見えてしまうものがありますよね。でもMacBookはそんなことはありません。素材自体が黒いので削っても黒いんです。

ムーディ氏:黒いのは外側だけじゃない。ほら、コネクタの内側もちゃんと黒いし、スロットインDVDドライブ(の入り口)も黒い。クオリティとはつまりそういうことだよ。


2) 光沢液晶を採用!?

アップルのサイトにあるスペックシートには、「クリアワイドスクリーン」と書いてあります。その後出てきたブログの記事などでも、光沢液晶であるようなことが書いてあります。え、まさか!Mac があのテカテカして品のない光沢液晶に?

これまでの Mac の液晶はノングレア加工のものでした。ノングレア加工の方が、映り込みが少なく、長時間使った場合の目の負担が少ないため、個人的にはノングレア加工の方がよいと思っていますが、パッと見は光沢液晶の方がきれいに感じます。光沢液晶ばかりの中にノングレア加工の液晶があると見劣りするのは事実で、知識のない人が見れば Mac のディスプレイは他に比べてきれいに見えないなと単純に思ってしまうと思います。

実際、ソフマップの店頭などでは、Mac の液晶に光沢液晶を実現するフィルムを貼ってデモ用に展示しています。(光沢とノングレアの比較は、こちらの記事などを参照:ITmedia PCUPdate:光沢液晶 vs. ノングレア液晶──それぞれのメリット/デメリットを理解しよう)

そんな訳で、MacBook の光沢液晶 (クリア液晶) 採用には納得いかないものもあったのですが、以下のような記事を目にして理由がわかりました。映り込みの少ないクリア液晶が利用可能になったので、採用したということです。
デジタルARENA / 「『MacBook』のブラックモデルはスペシャル」──米アップルの担当者にインタビュー

──クリア液晶は、映り込みが気になるユーザーもいると思いますが。

クリアスクリーンでも映り込みをできるだけ低減するLRGP(Low Reflection Glossy Polarizer)という最新の技術を用いています。また、ディスプレイ自体の明るさも約79%明るくなっているので見にくいことはないと思います。


なるほど。ただ、実際に見てみると、映り込みが少なくなったと言ってもある程度はあるので、やはりノングレア液晶が選択できるようにしてほしかったところです。MacBook Pro は両方選択できるようになりました。

3) 標準メモリは 256MB × 2 で 512MB

片方がオンボードならともかく、両方とも交換可能なのになぜ 256MB 2枚構成なの?と思いましたが、ちゃんと理由がありました。デュアルチャネルで動作させるためです。
PC Watch: MacBookファーストインプレッション

●メモリは同スペック、同容量を2枚セットで増設

来日中の米Apple Computerハードウェア担当副社長であるデビッド・ムーディ氏によれば「同スペック同容量のメモリ2枚セットによる増設を強く推奨する」とのこと。言うまでもなくデュアルチャネルによる性能的なメリットを得るためだが、特にその効果はGPU性能において顕著に表れるという。

実際、メインメモリを共有するGMA950を利用するMac miniおよびMacBookにおいては、標準仕様はもちろん、BTOプランにおけるコンフィグレーションでもすべて2枚セットの構成が取られている。一方で専用のグラフィックメモリを有するATI Mobility Radeon X1600を採用しているiMacとMacBook Proのコンフィグレーションでは、標準仕様でメインメモリは1枚差し、さらに1枚単位の追加も可能となっており「(GMA950の)GPU性能において顕著な効果」という言葉を裏付けるものとなっている。


メモリの交換は、個人でも容易にできるように設計されているだけに、自分で交換してもいいのですが、そうすると、256MB のメモリが2枚も余ってしまうので、困ったものです。

4) ブラックはなぜホワイトモデルより2万円も高い?

ブラックモデル (MA472J/A) とホワイトモデル (MA255J/A) の違いは、前者のハードディスクが 80GB、後者が 60GB という点だけなのですが、ブラックモデルの方が2万円も高いんです。Apple Store でホワイトモデルの HDD を BTO で 80GB に増やしたとしても 13,300円の価格差があります。これについての Apple の回答は「ブラックモデルはスペシャルだから」という回答に尽きるようです。
ITmedia +D PCUPdate:「黒いのは高いだって? それはスペシャルだからさ」——MacBookインタビュー

——全然違う話ですが、黒はどうして高いんでしょう(HDD容量の差を考えても1万3300円高い)。

ムーディ氏:わはは、スペシャルだからだよ。


もうちょっと丁寧に言うと、コネクタ内部や DVD ドライブのフェルトまで黒くしたというこだわりが、価格に反映したということみたいですね。
デジタルARENA / 「『MacBook』のブラックモデルはスペシャル」──米アップルの担当者にインタビュー

ブラックモデルは、ポリカーボネートの表面にクリアマットコーティングを施して、質感にこだわりました。このため万一表面に傷が付いてしまっても、白くなることはなく中まで黒いはずです。また、側面の端子類を見てください。中まで黒いのが分かるでしょう。光学ドライブに使われるフェルトまで黒いものを採用しています。こういった細部へのこだわりが、この価格差の理由です。ブラックはスペシャルなモデルなんです。


確かにホワイトモデルは、外側の仕上げとして今までの iBook と共通する部分が多いですが、ブラックは今回初です。ブラックモデルの売れ行きは順調なようですから、これでロットがたくさん出れば、次のマイナーモデルチェンジでは、同じ価格になることもあるのではないかと妄想。それにしても、いちばん手頃なエントリーモデル 134,800円の MacBook (Amazon で 134,800円から2万円還元) は黒がなくて白いモデルだけなので悩ましいところです。商売がうまいな〜。(ブラックモデルは Amazon で 179,800円から3万円還元)

Mac のノートブック型の HD は個人で交換するにはハードルが高かったのですが、今回の MacBook は簡単に HD が交換できるようになっています。HDD の容量だけなら、ブラックを買う必要もないのですが…。

5) MacBook Pro と何が違うの? その1 グラフィック

MacBook Pro はグラフィックカードとして ATI Mobility Radeon X1600 を積んで専用のメモリを持っているのに対し、MacBook は Intel Graphics Media Accelerator 950 (GMA950) でメモリはメインメモリと共用です。

MacBook は ATI や NVIDIA を積んでないとはいえ、Dashboard Widget 呼び出し時のさざ波エフェクトなんかにはちゃんと対応しています。iBook ではできなかった拡張デスクトップ (ミラーリング = 外部ディスプレイに同じ画面を映すだけでなく、2画面として広く使える) や、フタを閉めたままでの操作 (リッドクローズドオペレーション Lid Closed Operation) もサポートしています。

Intel Mac mini のときの記事ですが、こんな記事があります。
ITmedia +D PCUPdate:新Mac miniは誰にとって最適なマシンか?

グラフィックス機能はIntel 945GT Expressに内蔵するものを使い、VRAMはメインメモリと共有される(以前のMac miniはATI RADEON 9200を搭載していた)。それだけにパフォーマンスが落ちたのではないかと心配だったが、後で示すベンチマークテストの結果を見た限りでは、それほどパフォーマンスは見劣りしない。これはIntel 945 GT Expressでは、ほかのIntel 945シリーズと比べて内蔵グラフィックの動作クロックが倍ほど速くなっているからだろう。

大健闘のIntel 945GT Express

最近Mac OS Xでは、3D表示だけでなく画面上の2D表示までグラフィックスチップ(GPU、VPUなどとも呼ぶ)側の機能を生かして行なうようになってきた。そこで気になるのがMac miniのグラフィックス性能だ。これまでのMac miniはATI RADEON 9200という独立したGPUを搭載していたが、インテル版Mac miniは、はIntel 945GT Expressチップセット上のグラフィックスコアを使い、VRAMもメインメモリと共用になる。

このためグラフィックス性能が落ちたのではないかと心配だったが、どうやら取り越し苦労だったようだ。Xbenchで2D表示性能を検証するQuartz Graphic、3D表示性能を検証するOpenGL Graphicの結果を見ると、ATI MOBILITY RADEON 9700を搭載するPowerBook G4と比べても2D表示性能で気になるほどの違いはなく、3D表示性能ではむしろ上回っている。

しかし、当の MacBook のグラフィックのベンチマークを見ると、気になる結果も出ています。
ASCII24 - MacBookの基本性能を丸裸に! 徹底ベンチマークテスト - MacBook-1.83GHz/2.0GHz(2006年5月発表)

良好な結果を示したCPUとHDDのテストから一転し、ビデオ性能のベンチマークにおいてはMacBookが見劣りする結果となった。特に3D性能を測る『Doom 3』のテストでは、前モデルのiBook G4のほうが150%も速く、惨敗に終わっている。この理由はもちろんMacBookが専用のグラフィックユニットを持たないことが原因だろう。


やはり Final Cut StudioAperture のようなプロ向けアプリケーションを扱うには、能力不足です。そりゃそうですよね。拡張デスクトップやリッドクローズドにも対応しているので、本当に違いがディスプレイサイズと ExpressCard スロットの有無くらいしかなければ、わざわざ MacBook Pro 買う価値が薄れてしまいますもんね。

追記:Macin' Blog Final Cut StudioでMacBookのベンチ!経由で知ったのですが、Motion は厳しいけど、Final Cut Pro を使う分には許容範囲みたいです。


6) MacBook Pro と何が違うの? その2 キーボード

MacBook では、キーボードが今までのものからガラッと変わりました。(参照:ThinkSecret のフォトギャラリー)

タイプしてみた感じは悪くなかったです (感じ方は人にもよるでしょうが)。これまでのキーボードは髪の毛なんかが中に入ってしまうと掃除しづらいと思っていたのですが、新しいキーボードのほうが、少し入りづらい気がします。隙間はあるので、お茶をこぼしても大丈夫、っていうわけにはいかないですね。髪の毛も完全に中に入ってしまったらかえって掃除しづらそう。気になる人は、今まで通りキーボードカバーの利用を。

MacBook Pro のようなバックライトキーボードにはなっていないのが残念です。むしろ持ち運びの機会の多い MacBook の方がバックライトキーボードが必要な気がするんですが。高くなってしまうからでしょうかね。この新しいタイプのキーボードでも構造上はバックライトを装備可能なのでしょうか?(次の MacBook Pro のキーボードがどうなるかでわかりそうですね。)
デジタルARENA / 「『MacBook』のブラックモデルはスペシャル」──米アップルの担当者にインタビュー

──キーボードの形が変わりましたね。

従来モデルでは、パームレストの奥を大きくくり抜いて、そこにキーボードをはめ込む構造でした。しかし今回のMacBookでは、キーボードの部分もパームレストと同じパネルでカバーされており、キーひとつひとつの位置に穴が開けられています。キーはパネルの下から頭だけ出している状態ですね。こうすることで、キートップが外れにくい構造となっています。MacBookは学校で子供が使用するといったケースも想定しているので、このような工夫をしました。


この構造は、MacBook の薄型化にも一役買っているそうです。

7) MacBook Pro と何が違うの? その3 バッテリ駆動時間

MacBook は公称6時間、DVD再生時でも2.5時間をうたっています。ASCII24 のテストでは、高負荷の HD ムービー連続再生で約3時間、DVD 再生時でも2時間以上 (133-140分) は大丈夫だったようです。
MacBook-1.83GHz/2.0GHz(2006年5月発表)

最後にモバイルユーザーが気になるであろうバッテリー駆動時間を調べた。アップルの公称値では、MacBookファミリーの中でMacBookが最も長い駆動時間となっている。HDDを常時回してCPUを酷使するというHDムービーの再生では大差が出なかったが、DVDの連続再生では15インチMacBook Proの20%以上、17インチMacBook Proの10%以上も長時間動作した。


ハードウェアの最適化が進んできたのか、Intel Core Duo 様々か!?

と、気になったのはそんなところです。

MacBook モデル間の比較は、アップル - MacBook - 仕様
MacBook Pro を含めた全ノート型モデルの比較は、Apple - ノートブック - モデル比較

を見てみて下さい。

なお、MacBook は CoreDuo を積んだノートブックとしては、Windows 機と比較しても高いどころか安いと言えると思います。現時点で、CoreDuo 1.83GHz でも 2.0GHz でも MacBook が最安のような。

coneco.net - ノートパソコンWindows 商品・価格 一覧 - CPUタイプ: Intel Core Duo

Intel Mac で Windows を走らせられる Boot Camp のβ版も発表されたし、Mac OS X 上で Windows 他を動かすことのできる Parallels Desktop (旧 Parallels Workstation) はβから RC版になったし (参照:ITmedia News:Mac用仮想化ソフト「Parallels Desktop」がリリース候補に)、ソフマップが購入した Intel Mac をもし下取りに出したくなっても購入価格の 70% で買い取る Intel CPU搭載Mac トライアルキャンペーンをやってるし、これは試しても損はないですよ!


追記:
iBook G4 が Amazon でひっそりと 7,000円値下げされて売られています。

Amazon.co.jp:Apple iBook G4 1.42G/14.1/512/60G/SuperDrive [M9848J/A] 149,800円 142,800円 (これにさらに2万円の還元)

14インチ SuperDrive (DVD±RW) モデルなので、MacBook のエントリーモデルより高いのが微妙ですが、Classic 環境がまだ必要な人、メインのアプリケーションの Intel 化 (Universal Binary 化) にまだ時間がかかりそうだと思ったら、検討してもいいかもしれませんね。12 インチモデルの新品は売り切れでした (マーケットプレイスには在庫あり)。

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金 - 5月 12, 2006

.Mac 転送容量が設定上限に近づいています


「データ転送容量が設定上限に近づいています」という題名のメールが .Mac から送られてきました!

転送容量の上限があることは知っていましたが、まさか自分にそれが関係あるとは。恐らく Aqua Firefox Set のせいだと思います。最近 Firefox のマイナーアップデートが立て続けにあったし、現在公開中のバージョンをアップしたときに VersionTracker とかに登録したので、アクセスが以前より飛躍的に増えているのだと思います。

さて、.Mac の転送容量の上限はいかほどでしょう。

.Mac ヘルプ:.Macでのデータ転送容量についてによると、
.Macメンバーシップをご購入になると、1GBの保存容量と、毎月10GBまでのデータ転送容量が提供されます。

追加料金を払っていなければ、月間 10GB ということです。正確には半月に 5GB ということらしいです。
データ転送容量を超過しそうなメンバーに対しては、.Mac担当チームがその旨をメールでお知らせします。月の最初の15日間はその月のデータ転送容量の半分まで使用できます。

で、こんなメールが送られてきました。
.Macメンバー各位

お客様の今期の .Macデータ転送容量は、設定上限の75%に達しました。この割合でデータ転送を続けると、割り当てられた容量を超過してしまう可能性があります。このメールを2週間の監視期間の開始後まもなく受信された場合は(毎月1日または16日)、特にご注意ください。

設定上限を超過した場合は、お客様のサイトへのアクセスが無効になります。

なんと!日付的には大丈夫な気もしますが、手を打たないと、このサイト全体へのアクセスができなくなってしまう可能性もあります。

うむ〜。どこかよいファイル置き場はないものか。

5月18日追記:
その後15日に、さらに追い打ちをかけるメールが来ました。これを書いている時点ではもう16日を過ぎていて、アクセスできているので、なんとか上限をぎりぎり超さなかったようですが。
.Macメンバー各位

お客様の今期の .Macデータ転送容量は、設定上限の90%に達しました。この割合でデータ転送を続けると、割り当てられた容量を超過してしまう可能性があります。このメールを2週間の監視期間の開始後まもなく受信された場合は(毎月1日または16日)、特にご注意ください。

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金 - 4月 14, 2006

Boot Camp で GyaO を見る場合


Boot CampGyaO を見てみたら、何やら色が反転したような感じでおかしくなるものがあったのでいろいろ設定をいじっていたのですが、単に Windows Media Player 10 にアップデートすれば解決する問題だったらしいです。

ちなみに Parallels Workstation でも GyaO は問題なく見ることができました (今のところ音声は遅れます、β4でも)。Parallels Workstaion のウインドウ内の全画面再生で CPU の使用率は 150% を越えていましたが。(デュアルコアなので、最大は 200%)

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日 - 4月 9, 2006

Parallels Wrokstation For Mac OS X on Intel を試した (追記あり)


仮想化技術を用いて、Mac OS X 上で Windows や Linux を走らせられる Parallels Workstation のβ版を試してみました。

とりあえず簡単に報告しますが、これ、なかなかいいです。

Virtual PC と使用感は同じような感じで (同じといっても速度は速い)、クリップボードの共有なんかもできています。(追加で付属ソフトウェアのインストールが必要)

Parallels Wrokstation は Intel の Vanderpool Technology を利用しており、Virtual PC for Mac のような従来のエミュレーションではないためか、Virtual PC のようなもっさり感はなく、動作は軽快です。仮想マシンに合わせたグラフィックドライバも入ります。デフォルトの Windows XP のテーマでウインドウは早くドラッグすると描画が遅れますが、割り当てメモリが少なかったせいもあるかもしれません。

※ 仮想化技術についてはこちらなど:

@IT:解説:Intelの仮想化技術「Vanderpool Technology」とは

XP のインストール中などに数回カーネルパニックを経験しました。エミュレーションとは違い、ハードウェアに近いところで働いているせいなのではないかと思います。正式版までにはもっと安定するのではないでしょうか。

その他の注意事項としては、
  • 現時点では音声出力ができません (XP のコントロールパネルでは薄い色の表示になっている)
  • マニュアルでは CD/DVD ディスクを直接認識できるはずですが、設定が悪いのかうまくいきませんでした。iso イメージを使えば問題ありません。

β版は、1ヶ月間無料で試すことができます。購入する場合は $49.99 USD です。私の使い方としては、Boot Camp のようなデュアルブートより、OS X 上で走らせるほうがよいので、現状のβ版でもこの値段でこれだけ動けば買ってもいいかな、という気がしています。

VMWare が Mac 版を開発していることを明らかにしましたが、Parallels Workstation がβ版を発表したのに反応したのではないでしょうか。Parallels Workstation for Mac OS X の発表自体が、Boot Camp の発表を受けて、急遽出したのではないかと言われていますね。

Parallels Workstation のその他の使用レポートとしては以下のようなものがありました。

追記:
Intel Mac や Vanderpool Technology について去年 (2005年) 6月の時点で考察した興味深い記事がありました。

Future is mild:AppleとIntelの提携は2002年から始まっていたという仮説

追記2:
  • 値段は $49.99 USD と書きましたが、現在キャンペーン中で $39.99 USD でライセンス購入できます。
  • 現在、β2が出ており、CD ドライブがサポートされました。カーネルパニックを起こす不具合もいくつか修正されたようです。

4月12日追記:
この記事で Vanderpool Technology についてリンクを張っていたマルチメディア・インターネット事典の解説が酷い旨、田中俊光のblog: 「マルチメディア・インターネット事典」についてでご指摘をいただきました。

見直してみると確かにひどい内容。限られた時間でこの記事を書いたので内容をきちんと検証せず、辞書っぽいサイトにリンクを張ってしまいましたが、よく確認すべきでした。以後気をつけます。該当リンクは @IT の解説に張り直しました。

また、Vanderpool Technology という名前は Intel のコード名で、現在はインテル® バーチャライゼーション・テクノロジというのが正式名称でした。

Posted at 12:40 AM       Permalink       Hatena Bookmark






































































































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