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リアル過ぎるゲーム


先日「任天堂の岩田社長は Mac 使いっぽい」という記事の中で、画像のようなハードウェア能力の追求でない、ゲームの可能性を求める任天堂の方向性は正しいのではないかとということを書きました。

そしたら HOT WIRED で「リアル過ぎる『Xbox 360』用ゲームと「不気味の谷」現象」という記事を見つけ、やはり任天堂の方向が正しいよね、ということを再認識。

画像がいくらリアルになろうと、それは本来のゲーム性とは何も関係ないんですよね。むしろ岩田社長が指摘しているように、開発期間が延びたり、予算が大きくなりすぎたり、弊害も大きいわけです。もちろん表現力の向上によりできるようになることもありますが、マンネリ化したゲームを打ち破る創造性の方がはるかに大事ですよね。

つまらないテレビ番組は、ハイビジョンになってもデジタルになってもつまらない、というわけで。


12月15日追記:
どうでもいいけど、Yahoo ブログのアバター (ブログだけのものではありませんが) は気持ち悪いです。あんなの表示している人は嬉しいんでしょうか?「不気味」という言葉で思い出しました。

12月27日追記:
ゲームは画像じゃないだろ、という上記の意見を裏付けるような記述を見つけました。

買い物山脈:あるゲーマー家庭でのXbox 360導入記
●DSの「どうぶつの森」がXbox 360の前に立ちふさがる

今回、息子2人がニンテンドーDSに貼り付いてしまっていることも、Xbox 360に与える影響が大きい。なぜDSかというと、『おいでよどうぶつの森(どう森)』が佳境だからだ。2人とも、まだローンを返済している途中(このゲームは住宅ローン返済シミュレーション)で、しばらくはDSから動きそうにない。どう森は、完全に中毒症状が出ていて、Xbox 360をやっていても、すぐにDSに戻ってゆく。

1月18日追記:
今の時代、「キレイ」は差別化要因にはならない、ということを指摘している記事がありました。

デジモノに埋もれる日々: 「キレイ」はユーザの需要を飛び越した? - 評価の機軸が一変するとき
Xbox360にはそのキラーとして有力視されていた機能が2つありました。その1つがご存知の通り 「高精細グラフィック」、つまり進化したCPU/GPUと ハイデフ (HD)画質出力です。そしてもう1つは、オンラインゲーム・プラットフォーム、つまりLiveチャットを擁して成熟した 「XboxLive」 です。

そして、Xbox360が市場に登場したときのメッセージは、「ハイデフ」のほうでした。キレイさ、リアルさ自体が売りモノになる、それがこの業界の長い間の慣例であり、Xbox360は「次世代機」の宿命として、「前世代機よりキレイでリアル」という任務を背負わされたのです。

「2ちゃんねる」管理人のひろゆき氏もこんなことを言っています。

NIKKEI IT-PLUS: 【西村博之】「おいでよ どうぶつの森」に見る次世代ゲームのありかた
おいでよ どうぶつの森」はしょぼい3インチしかない液晶画面です。対するハイレゾリューションが売りのXBOX360はハイビジョン対応なので、20インチ以上を想定しているようです。
 でも、XBOXのゲームよりも、ニンテンドーDSのゲームのほうが面白いと思ってしまったりするわけです。
 ハリウッドでもCGの映画が多くなってきましたが、CGだから映画を見に行くという人も多少はいますけど、面白い映画が表現の方法の一つとしてCGを使っていると思うのですね。CGが綺麗だから消費者は喜ぶだろうという時代はもう過ぎてしまっている気がするのですが、そこらへんにゲーム業界は気づいているんですかねぇ、、

Posted: 水 - 12月 14, 2005 at 01:41 AM               Hatena Bookmark



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