本ブログの更新は停止しています。更新は新しいサイトの Travellers Tales で行なっています。
FOMA の通話エリア少し前に
ITmediaモバイルで「富士山頂でFOMA鳴る──観光地のエリア拡大」という記事が出ていたのですが、正直、FOMA
は使用している周波数帯が変更になるまでは、使い物にならないと思っています。
ところが、NTT DoCoMo は年内に mova 端末の開発をやめることを検討しているそうで、FOMA の通話エリアは十分でないのに、無理矢理移行させるために開発停止するの?とかわたしは思ってしまいます。 CNET Japan - NTTドコモ、2G端末の年内開発停止を検討中--端末メーカーは3Gに移行へ わたしは山登りをするので、普通の人より求める通話エリアは広いのもありますが、現在の
FOMA が使用している 2GHz
では通話エリアには期待できません。通信方式や出力等もあるので一概には言えませんが、同じ条件なら低い周波数の方が飛びやすいです。AM局の範囲が広くて、FM局の範囲が狭い理屈です。狭い代わりに、搬送できる情報量が多くなります。FM局の方が音質がよいわけです。
ITmediaモバイル:800MHz帯はどこが優位なのか? ちなみに PHS の周波数帯は 1.9GHz です。現状では PHS の方が基地局が多いこともあり、まだましだと思っています。 DoCoMo も 2GHz 帯の限界はわかっており、800MHz 帯を使った「FOMAプラスエリア」というのも展開しています。 ITmediaモバイル:800MHz帯使った「FOMAプラスエリア」は山間部中心 ところが、この「FOMAプラスエリア」を使うには、2GHz と 800MHz の両方に対応した端末が必要になります。両対応の端末は現状ではほとんどなく、買い換えが必要になるでしょう。 また、両対応だからといっても、アンテナ数が本格的に増えるまでは意味がありません。 以下は DoCoMo 中国(山陰山陽) のカバーエリアです。 mova: http://www.docomo-chugoku.co.jp/v/p_s/area/mova/index.html FOMA: http://www.docomo-chugoku.co.jp/v/p_s/area/foma/body.html 中国地方は山がちのために、FOMAプラスエリアに力を入れているらしいのですが、力を入れていてもこの程度です。FOMAプラスエリアでの拡大範囲は、今のところ微々たるものであると言えるでしょう。富士山で使える、みたいな目先のパフォーマンスにごまかされてはいけません。 また、800 MHz 帯を FOMAプラスエリアでもっと利用するためには、今使っている既存のサービス (mova など) を整理する必要がありますが、これが簡単にはいかないはずです。簡単に行けば、ソフトバンクが茶々を入れてきていた周波数帯の再割当ももめたりしないのです。FOMAプラスエリアが十分使えるようになってから mova をやめたいが、FOMAプラスエリアを拡げるためには、まず mova をやめなければいけないという状況だと思います。 ITmediaモバイル:周波数の奪い合い〜800MHz、そして1.7GHzの行方は? これによると、800MHz 帯の再編は 2012年です。 というわけで、とにかく FOMAプラスエリアの普及まではまだ一山ありそうです。それではそれまでは、どうすればいいのでしょう。au など他社という選択肢もありますが、山間部や島嶼部では、やはり圧倒的に DoCoMo (mova) が強いと思います。当面は今使っている mova を使い続けるしかなさそうですが、携帯電話には時限爆弾がセットされています。(当ブログ「携帯電話の電池寿命は短くされていた?」参照) 利用者数の伸び悩む FOMA の利用者を増やしたいのはわかりますが、勝手な都合で利用者に不便を押し付けるのだけはやめてほしいものです。ナンバーポータビリティもはじまるし、そんなことをしていたら、逃げられてしまうと思いますけどね。 ここまで書いておいてなんですが、わたしは開き直って、以前から PHS ユーザです。都市部でだけ使えればいいと割り切っています。地方に旅行に行ったときや、山に登っているときに、つまらない電話がかかってくるのは嫌ですし。 7月27日追記: FOMAプラスエリアは他にも問題を抱えているようですね。 ITmediaビジネスモバイル:FOMA“プラスエリア”のメリットと、海外メーカーの憂鬱 FOMAプラスエリアは1つの問題を孕んでいる。2GHz帯と800MHz帯を使うW-CDMAデュアルバンド端末が、国際的な標準仕様ではなく、ドコモ独自のものである点だ。海外の3G端末は2GHz帯のW-CDMA方式を前提にしており、そのままではFOMAプラスエリアに対応できない。 Posted: 土 - 7月 16, 2005 at 01:55 AM |
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親サイトの Travellers Inn は旅に関するサイトですが、ここ Travellers Tale では、旅にこだわらず興味のおもむいたことについて書いています。ちなみに Travellers Tale という言葉は、旅行記ではなく、旅人の見てきたようなほら話のことを意味しています。
筆者ハンドル:Hiro (ハンドルネームという言い方は正確には間違いですよ!慣用化しているので、こだわる必要はないかもしれませんが。) Trackback powered by
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Total entries in this category: Published On: 6月 10, 2012 12:55 AM |