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MacBook、7つの疑問


新発売された MacBook、いいですね〜。

興味を持っている方は、ぜひどこかの店頭で実機を触ることをお薦めします。特にブラックモデル。写真で見るとの触るのでは大違いです。

最近の Intel Mac では初の大幅な (?) 外観の変更を伴うモデルチェンジですから、想像だけしてたのではなかなかわからない部分があります。

発表時に個人的に疑問に思っていたことで、実際に触ったり、ウェブの情報で明らかになってきたことについて、以下にまとめてみます。(ちょっと書くのが遅くなってしまったので、ご存知の内容も多いと思いますが…)

1) ブラックとは如何に?

iPod のブラックモデルとは違い、つや消し (マット加工) になっていますので、指紋が目立つ感じではありません (手油?は結構目立つ)。質感はいいです。これは直接さわって確かめてほしいです。なお、コネクタ類の内側まで黒くなっています。傷がついたとしても黒くない地肌が見えるようなこともないそうです。
ITmedia +D PCUPdate:「黒いのは高いだって? それはスペシャルだからさ」——MacBookインタビュー

この黒いモデルはただ黒く塗っただけではなく、黒いポリカーボネート素材の上に透明なマット加工を施してあるんだ。

前刀氏:傷つけたり古くなったりすると下地が見えてしまうものがありますよね。でもMacBookはそんなことはありません。素材自体が黒いので削っても黒いんです。

ムーディ氏:黒いのは外側だけじゃない。ほら、コネクタの内側もちゃんと黒いし、スロットインDVDドライブ(の入り口)も黒い。クオリティとはつまりそういうことだよ。


2) 光沢液晶を採用!?

アップルのサイトにあるスペックシートには、「クリアワイドスクリーン」と書いてあります。その後出てきたブログの記事などでも、光沢液晶であるようなことが書いてあります。え、まさか!Mac があのテカテカして品のない光沢液晶に?

これまでの Mac の液晶はノングレア加工のものでした。ノングレア加工の方が、映り込みが少なく、長時間使った場合の目の負担が少ないため、個人的にはノングレア加工の方がよいと思っていますが、パッと見は光沢液晶の方がきれいに感じます。光沢液晶ばかりの中にノングレア加工の液晶があると見劣りするのは事実で、知識のない人が見れば Mac のディスプレイは他に比べてきれいに見えないなと単純に思ってしまうと思います。

実際、ソフマップの店頭などでは、Mac の液晶に光沢液晶を実現するフィルムを貼ってデモ用に展示しています。(光沢とノングレアの比較は、こちらの記事などを参照:ITmedia PCUPdate:光沢液晶 vs. ノングレア液晶──それぞれのメリット/デメリットを理解しよう)

そんな訳で、MacBook の光沢液晶 (クリア液晶) 採用には納得いかないものもあったのですが、以下のような記事を目にして理由がわかりました。映り込みの少ないクリア液晶が利用可能になったので、採用したということです。
デジタルARENA / 「『MacBook』のブラックモデルはスペシャル」──米アップルの担当者にインタビュー

──クリア液晶は、映り込みが気になるユーザーもいると思いますが。

クリアスクリーンでも映り込みをできるだけ低減するLRGP(Low Reflection Glossy Polarizer)という最新の技術を用いています。また、ディスプレイ自体の明るさも約79%明るくなっているので見にくいことはないと思います。


なるほど。ただ、実際に見てみると、映り込みが少なくなったと言ってもある程度はあるので、やはりノングレア液晶が選択できるようにしてほしかったところです。MacBook Pro は両方選択できるようになりました。

3) 標準メモリは 256MB × 2 で 512MB

片方がオンボードならともかく、両方とも交換可能なのになぜ 256MB 2枚構成なの?と思いましたが、ちゃんと理由がありました。デュアルチャネルで動作させるためです。
PC Watch: MacBookファーストインプレッション

●メモリは同スペック、同容量を2枚セットで増設

来日中の米Apple Computerハードウェア担当副社長であるデビッド・ムーディ氏によれば「同スペック同容量のメモリ2枚セットによる増設を強く推奨する」とのこと。言うまでもなくデュアルチャネルによる性能的なメリットを得るためだが、特にその効果はGPU性能において顕著に表れるという。

実際、メインメモリを共有するGMA950を利用するMac miniおよびMacBookにおいては、標準仕様はもちろん、BTOプランにおけるコンフィグレーションでもすべて2枚セットの構成が取られている。一方で専用のグラフィックメモリを有するATI Mobility Radeon X1600を採用しているiMacとMacBook Proのコンフィグレーションでは、標準仕様でメインメモリは1枚差し、さらに1枚単位の追加も可能となっており「(GMA950の)GPU性能において顕著な効果」という言葉を裏付けるものとなっている。


メモリの交換は、個人でも容易にできるように設計されているだけに、自分で交換してもいいのですが、そうすると、256MB のメモリが2枚も余ってしまうので、困ったものです。

4) ブラックはなぜホワイトモデルより2万円も高い?

ブラックモデル (MA472J/A) とホワイトモデル (MA255J/A) の違いは、前者のハードディスクが 80GB、後者が 60GB という点だけなのですが、ブラックモデルの方が2万円も高いんです。Apple Store でホワイトモデルの HDD を BTO で 80GB に増やしたとしても 13,300円の価格差があります。これについての Apple の回答は「ブラックモデルはスペシャルだから」という回答に尽きるようです。
ITmedia +D PCUPdate:「黒いのは高いだって? それはスペシャルだからさ」——MacBookインタビュー

——全然違う話ですが、黒はどうして高いんでしょう(HDD容量の差を考えても1万3300円高い)。

ムーディ氏:わはは、スペシャルだからだよ。


もうちょっと丁寧に言うと、コネクタ内部や DVD ドライブのフェルトまで黒くしたというこだわりが、価格に反映したということみたいですね。
デジタルARENA / 「『MacBook』のブラックモデルはスペシャル」──米アップルの担当者にインタビュー

ブラックモデルは、ポリカーボネートの表面にクリアマットコーティングを施して、質感にこだわりました。このため万一表面に傷が付いてしまっても、白くなることはなく中まで黒いはずです。また、側面の端子類を見てください。中まで黒いのが分かるでしょう。光学ドライブに使われるフェルトまで黒いものを採用しています。こういった細部へのこだわりが、この価格差の理由です。ブラックはスペシャルなモデルなんです。


確かにホワイトモデルは、外側の仕上げとして今までの iBook と共通する部分が多いですが、ブラックは今回初です。ブラックモデルの売れ行きは順調なようですから、これでロットがたくさん出れば、次のマイナーモデルチェンジでは、同じ価格になることもあるのではないかと妄想。それにしても、いちばん手頃なエントリーモデル 134,800円の MacBook (Amazon で 134,800円から2万円還元) は黒がなくて白いモデルだけなので悩ましいところです。商売がうまいな〜。(ブラックモデルは Amazon で 179,800円から3万円還元)

Mac のノートブック型の HD は個人で交換するにはハードルが高かったのですが、今回の MacBook は簡単に HD が交換できるようになっています。HDD の容量だけなら、ブラックを買う必要もないのですが…。

5) MacBook Pro と何が違うの? その1 グラフィック

MacBook Pro はグラフィックカードとして ATI Mobility Radeon X1600 を積んで専用のメモリを持っているのに対し、MacBook は Intel Graphics Media Accelerator 950 (GMA950) でメモリはメインメモリと共用です。

MacBook は ATI や NVIDIA を積んでないとはいえ、Dashboard Widget 呼び出し時のさざ波エフェクトなんかにはちゃんと対応しています。iBook ではできなかった拡張デスクトップ (ミラーリング = 外部ディスプレイに同じ画面を映すだけでなく、2画面として広く使える) や、フタを閉めたままでの操作 (リッドクローズドオペレーション Lid Closed Operation) もサポートしています。

Intel Mac mini のときの記事ですが、こんな記事があります。
ITmedia +D PCUPdate:新Mac miniは誰にとって最適なマシンか?

グラフィックス機能はIntel 945GT Expressに内蔵するものを使い、VRAMはメインメモリと共有される(以前のMac miniはATI RADEON 9200を搭載していた)。それだけにパフォーマンスが落ちたのではないかと心配だったが、後で示すベンチマークテストの結果を見た限りでは、それほどパフォーマンスは見劣りしない。これはIntel 945 GT Expressでは、ほかのIntel 945シリーズと比べて内蔵グラフィックの動作クロックが倍ほど速くなっているからだろう。

大健闘のIntel 945GT Express

最近Mac OS Xでは、3D表示だけでなく画面上の2D表示までグラフィックスチップ(GPU、VPUなどとも呼ぶ)側の機能を生かして行なうようになってきた。そこで気になるのがMac miniのグラフィックス性能だ。これまでのMac miniはATI RADEON 9200という独立したGPUを搭載していたが、インテル版Mac miniは、はIntel 945GT Expressチップセット上のグラフィックスコアを使い、VRAMもメインメモリと共用になる。

このためグラフィックス性能が落ちたのではないかと心配だったが、どうやら取り越し苦労だったようだ。Xbenchで2D表示性能を検証するQuartz Graphic、3D表示性能を検証するOpenGL Graphicの結果を見ると、ATI MOBILITY RADEON 9700を搭載するPowerBook G4と比べても2D表示性能で気になるほどの違いはなく、3D表示性能ではむしろ上回っている。

しかし、当の MacBook のグラフィックのベンチマークを見ると、気になる結果も出ています。
ASCII24 - MacBookの基本性能を丸裸に! 徹底ベンチマークテスト - MacBook-1.83GHz/2.0GHz(2006年5月発表)

良好な結果を示したCPUとHDDのテストから一転し、ビデオ性能のベンチマークにおいてはMacBookが見劣りする結果となった。特に3D性能を測る『Doom 3』のテストでは、前モデルのiBook G4のほうが150%も速く、惨敗に終わっている。この理由はもちろんMacBookが専用のグラフィックユニットを持たないことが原因だろう。


やはり Final Cut StudioAperture のようなプロ向けアプリケーションを扱うには、能力不足です。そりゃそうですよね。拡張デスクトップやリッドクローズドにも対応しているので、本当に違いがディスプレイサイズと ExpressCard スロットの有無くらいしかなければ、わざわざ MacBook Pro 買う価値が薄れてしまいますもんね。

追記:Macin' Blog Final Cut StudioでMacBookのベンチ!経由で知ったのですが、Motion は厳しいけど、Final Cut Pro を使う分には許容範囲みたいです。


6) MacBook Pro と何が違うの? その2 キーボード

MacBook では、キーボードが今までのものからガラッと変わりました。(参照:ThinkSecret のフォトギャラリー)

タイプしてみた感じは悪くなかったです (感じ方は人にもよるでしょうが)。これまでのキーボードは髪の毛なんかが中に入ってしまうと掃除しづらいと思っていたのですが、新しいキーボードのほうが、少し入りづらい気がします。隙間はあるので、お茶をこぼしても大丈夫、っていうわけにはいかないですね。髪の毛も完全に中に入ってしまったらかえって掃除しづらそう。気になる人は、今まで通りキーボードカバーの利用を。

MacBook Pro のようなバックライトキーボードにはなっていないのが残念です。むしろ持ち運びの機会の多い MacBook の方がバックライトキーボードが必要な気がするんですが。高くなってしまうからでしょうかね。この新しいタイプのキーボードでも構造上はバックライトを装備可能なのでしょうか?(次の MacBook Pro のキーボードがどうなるかでわかりそうですね。)
デジタルARENA / 「『MacBook』のブラックモデルはスペシャル」──米アップルの担当者にインタビュー

──キーボードの形が変わりましたね。

従来モデルでは、パームレストの奥を大きくくり抜いて、そこにキーボードをはめ込む構造でした。しかし今回のMacBookでは、キーボードの部分もパームレストと同じパネルでカバーされており、キーひとつひとつの位置に穴が開けられています。キーはパネルの下から頭だけ出している状態ですね。こうすることで、キートップが外れにくい構造となっています。MacBookは学校で子供が使用するといったケースも想定しているので、このような工夫をしました。


この構造は、MacBook の薄型化にも一役買っているそうです。

7) MacBook Pro と何が違うの? その3 バッテリ駆動時間

MacBook は公称6時間、DVD再生時でも2.5時間をうたっています。ASCII24 のテストでは、高負荷の HD ムービー連続再生で約3時間、DVD 再生時でも2時間以上 (133-140分) は大丈夫だったようです。
MacBook-1.83GHz/2.0GHz(2006年5月発表)

最後にモバイルユーザーが気になるであろうバッテリー駆動時間を調べた。アップルの公称値では、MacBookファミリーの中でMacBookが最も長い駆動時間となっている。HDDを常時回してCPUを酷使するというHDムービーの再生では大差が出なかったが、DVDの連続再生では15インチMacBook Proの20%以上、17インチMacBook Proの10%以上も長時間動作した。


ハードウェアの最適化が進んできたのか、Intel Core Duo 様々か!?

と、気になったのはそんなところです。

MacBook モデル間の比較は、アップル - MacBook - 仕様
MacBook Pro を含めた全ノート型モデルの比較は、Apple - ノートブック - モデル比較

を見てみて下さい。

なお、MacBook は CoreDuo を積んだノートブックとしては、Windows 機と比較しても高いどころか安いと言えると思います。現時点で、CoreDuo 1.83GHz でも 2.0GHz でも MacBook が最安のような。

coneco.net - ノートパソコンWindows 商品・価格 一覧 - CPUタイプ: Intel Core Duo

Intel Mac で Windows を走らせられる Boot Camp のβ版も発表されたし、Mac OS X 上で Windows 他を動かすことのできる Parallels Desktop (旧 Parallels Workstation) はβから RC版になったし (参照:ITmedia News:Mac用仮想化ソフト「Parallels Desktop」がリリース候補に)、ソフマップが購入した Intel Mac をもし下取りに出したくなっても購入価格の 70% で買い取る Intel CPU搭載Mac トライアルキャンペーンをやってるし、これは試しても損はないですよ!


追記:
iBook G4 が Amazon でひっそりと 7,000円値下げされて売られています。

Amazon.co.jp:Apple iBook G4 1.42G/14.1/512/60G/SuperDrive [M9848J/A] 149,800円 142,800円 (これにさらに2万円の還元)

14インチ SuperDrive (DVD±RW) モデルなので、MacBook のエントリーモデルより高いのが微妙ですが、Classic 環境がまだ必要な人、メインのアプリケーションの Intel 化 (Universal Binary 化) にまだ時間がかかりそうだと思ったら、検討してもいいかもしれませんね。12 インチモデルの新品は売り切れでした (マーケットプレイスには在庫あり)。

Posted: 日 - 5月 21, 2006 at 12:04 AM               Hatena Bookmark



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