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Parallels Wrokstation For Mac OS X on Intel を試した (追記あり)


仮想化技術を用いて、Mac OS X 上で Windows や Linux を走らせられる Parallels Workstation のβ版を試してみました。

とりあえず簡単に報告しますが、これ、なかなかいいです。

Virtual PC と使用感は同じような感じで (同じといっても速度は速い)、クリップボードの共有なんかもできています。(追加で付属ソフトウェアのインストールが必要)

Parallels Wrokstation は Intel の Vanderpool Technology を利用しており、Virtual PC for Mac のような従来のエミュレーションではないためか、Virtual PC のようなもっさり感はなく、動作は軽快です。仮想マシンに合わせたグラフィックドライバも入ります。デフォルトの Windows XP のテーマでウインドウは早くドラッグすると描画が遅れますが、割り当てメモリが少なかったせいもあるかもしれません。

※ 仮想化技術についてはこちらなど:

@IT:解説:Intelの仮想化技術「Vanderpool Technology」とは

XP のインストール中などに数回カーネルパニックを経験しました。エミュレーションとは違い、ハードウェアに近いところで働いているせいなのではないかと思います。正式版までにはもっと安定するのではないでしょうか。

その他の注意事項としては、
  • 現時点では音声出力ができません (XP のコントロールパネルでは薄い色の表示になっている)
  • マニュアルでは CD/DVD ディスクを直接認識できるはずですが、設定が悪いのかうまくいきませんでした。iso イメージを使えば問題ありません。

β版は、1ヶ月間無料で試すことができます。購入する場合は $49.99 USD です。私の使い方としては、Boot Camp のようなデュアルブートより、OS X 上で走らせるほうがよいので、現状のβ版でもこの値段でこれだけ動けば買ってもいいかな、という気がしています。

VMWare が Mac 版を開発していることを明らかにしましたが、Parallels Workstation がβ版を発表したのに反応したのではないでしょうか。Parallels Workstation for Mac OS X の発表自体が、Boot Camp の発表を受けて、急遽出したのではないかと言われていますね。

Parallels Workstation のその他の使用レポートとしては以下のようなものがありました。

追記:
Intel Mac や Vanderpool Technology について去年 (2005年) 6月の時点で考察した興味深い記事がありました。

Future is mild:AppleとIntelの提携は2002年から始まっていたという仮説

追記2:
  • 値段は $49.99 USD と書きましたが、現在キャンペーン中で $39.99 USD でライセンス購入できます。
  • 現在、β2が出ており、CD ドライブがサポートされました。カーネルパニックを起こす不具合もいくつか修正されたようです。

4月12日追記:
この記事で Vanderpool Technology についてリンクを張っていたマルチメディア・インターネット事典の解説が酷い旨、田中俊光のblog: 「マルチメディア・インターネット事典」についてでご指摘をいただきました。

見直してみると確かにひどい内容。限られた時間でこの記事を書いたので内容をきちんと検証せず、辞書っぽいサイトにリンクを張ってしまいましたが、よく確認すべきでした。以後気をつけます。該当リンクは @IT の解説に張り直しました。

また、Vanderpool Technology という名前は Intel のコード名で、現在はインテル® バーチャライゼーション・テクノロジというのが正式名称でした。

Posted: 日 - 4月 9, 2006 at 12:40 AM               Hatena Bookmark



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