本ブログの更新は停止しています。更新は新しいサイトの Travellers Tales で行なっています。

Yahoo と MS がインスタントメッセンジャーで提携するらしいが・・・


基本的にはよいことだと思うのですが、Yahoo! Japan ユーザには恩恵がないかもしれません。

CNET Japan - ヤフーとMSがメッセンジャーで連携--実現しても日本だけは暗雲

それと、以前には Yahoo と MS と AOL の3社すべてが相互接続に同意した、という報道があったのですが、あれはどうなったんでしょうか?(当ブログ内記事:MSN メッセンジャー、AOL、Yahoo と接続)

今回の IM 相互接続の話はこれなんですが、

CNET Japan - ヤフーとマイクロソフト、IMの相互乗り入れへ
MicrosoftとYahooは、各々のインスタントメッセージ(IM)サービスのユーザーがメッセージを交換できるようにすることを検討しており、まもなくこのための契約が交わされることになりそうだ。

この後に、こんな記事↓がでているわけです。

CNET Japan - ヤフーとMSがメッセンジャーで連携--実現しても日本だけは暗雲 - CNET Japan
この一方でヤフーは世界共通のシステムではない。唯一、日本だけがまったく異なるシステムを使っており、データベースも完全に切り離されている。そのため、ヤフーが日本でサービスを開始した当初は、日米のヤフーそれぞれにまったく同じIDを登録できた。こうした異なるシステムの運用は現在でも変わらないが、IDの重複登録に関しては数年前からできないようになった。また、日米で同じIDを重複登録しているユーザーなどに対してヤフーは、片方を削除するように働きかけている。

こうした状況を考えると、提携が発表されてYahoo! MessengerとMSN Messengerが世界的に相互接続されるようになったとしても、日本のYahoo!メッセンジャーだけは取り残されてしまう可能性が大きい。

ということは、日本のユーザにはあんまり嬉しくない話かもしれませんね。

また、「ヤフーとマイクロソフト、IMの相互乗り入れへ」には、こんなことも書いてあります。
Yahoo、Microsoft、AOLの3大IMサービスプロバイダーは、これまでにも何度か相互乗り入れについて協議したことがあるが、限られた成果しかあがっていない。

実際、去年の段階で、Yahoo と MS だけでなく、それに AOL も加えた3社での提携話があったのですが、それはいつの間にかうやむやになったようです (こういう話が今回新たに出てきているので)。


一方で、そんな提携など待たずに Google Talk を使えば、すべての IM を一元管理できるようになるかもしれません。

Japan.internet.com - Google の IM クライアントに相互運用性の可能性
このたび Google が、オープンソース IM クライアント『Gaim』開発の中心人物 Sean Egan 氏を雇い入れていたことが明らかになった。

もっとも、Mac OS 10.4 ユーザは、iChat で Jabber を利用して、AOL 以外に Yahoo や MSN Messenger を一元管理することが既にできていますね。

・当ブログ内記事:iChat で MSN Messenger ともチャットする

Google Talk も iChat で管理できます。

・当ブログ内記事:Google のチャット、Google Talk 来ました!

しかし、これらにも不便な点があります。今のところ Google Talk と一般の Jabber サーバが接続していないため、Yahoo や MSN Messenger のログインと、Google Talk のログインが同時にできません (切り替えて使う必要がある)。また、各社の IM アカウント間でのチャットはできません。それぞれのアカウントを取得する必要があります。真の相互接続が実現されたなら、各 IM にいちいちアカウントを作らなくても、1アカウントで AOL⇔Yahoo なんてこともできそうです。とりあえずは、今後の動きを見守って行くしかないですね。

追記
今回の Yahoo と MS の提携について、もう少し詳しい話がありました。

Japan.internet.com Webビジネス - IM サービスの相互接続、Yahoo! と Microsoft が合意
Yahoo! と Microsoft の合意内容は、両サービスのユーザーが IM を交換できるようにすることだけではない。相手がオンライン接続しているか否かの確認や絵文字アイコンの交換、それにどちらのサービスからでも簡単に新たな連絡相手を「友人知人リスト」に加えることも可能になる。Microsoft と Yahoo! によると、両 IM サービスの相互接続は、2006年第2四半期に開始する予定だという。

両社は、『SIMPLE』(SIP for Instant Messaging and Presence Leveraging Extensions) プロトコルを使った新しいサーバーの運用準備ができ次第、パソコン間の VoIP をはじめ、もっと多くの機能を提供する意向だ。当面、両サービスの機能強化はパソコン間の通信に集中する。したがって、Yahoo! が6月に買収した Dialpad Communications の技術 (パソコンと電話間の音声通信を可能にする技術) は、当面サービス強化の対象に入らない可能性が高い。

「どちらのサービスからでも簡単に新たな連絡相手を「友人知人リスト」に加えることも可能になる」ということは、Yahoo と MS 間は、それぞれのアカウントから相互に通信できるようになるみたいですね。いちいち各社のアカウントを作らなくてもいいわけだ。

Posted: 水 - 10月 19, 2005 at 01:44 AM               Hatena Bookmark



©