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ハウルの動く城への評価いろいろ今頃になって、「ハウルの動く城」(DVD)
を見ました。
今頃何かを書くのは、時期を外しているかなーとも思いましたが、ちょうど最近アカデミー賞の発表があったので (受賞は逃しましたが)、悪くもないかなと。 確かに見終わった後に謎の残る映画ではあるのですが、私の中での映画の評価は別に悪くないものでした。しかし、一応謎を調べようかと思って、検索してみたら、悪い評価が結構あることを知りました。
いろいろな評価を知るには、Amazon でのカスタマーレビューを見るのが手っ取り早いでしょうか。その後、友達にも聞いてみて、「ハウルの動く城」への芳しくない評価には、二通りあるのではないかと思いました。 1つは、映画のストーリーそのものについていけていない場合。 人の理解力というのには差がありますから、すべての人がすべての作品を理解できるわけではありません。かなり古い例で恐縮ですが、以前身近に「バック・トゥ・ザ・フューチャー2」がわからなかった人がいるのを知って、あぁ、そんなもんなのかぁ、と思ったことがあります。時間軸が行ったり来たりするのがわからなかったみたいです。 もう1つは、観賞後に謎が残るということで、不満を残している場合。 多分、こういう人たちは、わかりやすいハリウッド映画とか、「いま、会いにゆきます」みたいな本しか、普段読んでいないのでは、と思いました (言い過ぎ?)。見終わっても確かにクリアにならないこともあると思いますが、こういうのって、いろいろな作品に触れていれば、別に改めてどうこうと言うことはない気がします。実はアニメの「風の谷のナウシカ」を見て満足している人も、原作を読んでみれば何もわかっていないのかもしれないのですが。(原作を読んだ上で興味がある人は、稲葉振一郎氏が書いた「ナウシカあるいは旅するユートピア」なんかを読むとおもしろいかも。) なんてことを考えていたのですが、「ハウルの動く城」がわかりにくかったのには、それなりの理由があるようです。宮崎駿監督自身がこんなことを述べているのを見つけました。 宮崎とメビウスのページ 宮:ハウルが何をやっているのか描く時間は無かった。仕事のスタッフに聞いたら、自分の妻たちは自分が何をやってるか知らないし、関心も持とうともしていない。じゃあソフィーもハウルが何をしようとしているか、関心持たなくてもいいんだって、そう思ってこの映画を作ったんです。 この対談によると、監督の意図したところは「60歳の少女のための映画」ということらしいです。 メ:確かに彼の最新作は舞台や登場人物の年齢が次々変るなどとても複雑です。ある意味不安になるのは、説明に要される時間が少ないということです。ええと、映画の中でたくさんのことが説明されないままだということです。 宮崎監督はこんなことも言っています。 くろねこ亭ーハウル関連記事のページ ソフィーは呪いをかけられ老女にされてしまう。若さを取り戻すことがその後幸せに暮らすことになるなんてのは嘘ですよ。それは言いたくなかった。年をとるのはそんなにも悪いことだというようにしたくなかった。少しの間年寄りになることで、彼女は何かを学び、それが実際に年を取ったとき、彼女をよりよいおばあちゃんにするかもしれない、と考えたんです。とにかく、ソフィーは年をとることでより元気になり、思ったことを口に出せるようになる。恥ずかしがり屋で内気な少女から、はっきりものを言う正直な女性にと変わる。あまりないモチーフだし、おばあさんがスクリーンの中心を占めるなんて大きなリスクです。でも、若いということが幸せを意味すると思うのは幻想です もちろん「ハウルの動く城」の第一のテーマが「60歳の少女のための映画」であるにしろ、他のテーマも隠されていることでしょう。「千と千尋の神隠し」が「10歳くらいの女の子のために作った映画」と言っていても、他にもいろいろ含んでいるように。 そんな中では、東京大空襲との関連を説いた極東ブログの[書評]ハウルの動く城が、なかなか興味深いと感じました。 *vitalage*blog のハウルの動く城という感想は、割と素直な感想かなと思いました。 「ハウルの動く城」のもっと具体的な謎に関する疑問については、以下など参照。 ハウルの動く城の謎あれこれ ハウルの動く城 FAQ集 FAQ集にある Q.EX1.作品が不評のようですが・・ について、一応個人的見解を述べておくと、
とはいえ、私もラピュタとかの方が好きです。 Posted: 水 - 3月 8, 2006 at 02:47 AM |
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親サイトの Travellers Inn は旅に関するサイトですが、ここ Travellers Tale では、旅にこだわらず興味のおもむいたことについて書いています。ちなみに Travellers Tale という言葉は、旅行記ではなく、旅人の見てきたようなほら話のことを意味しています。
筆者ハンドル:Hiro (ハンドルネームという言い方は正確には間違いですよ!慣用化しているので、こだわる必要はないかもしれませんが。) Trackback powered by
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