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ついにチベットへ鉄道が


一度は乗ってみたいと思う反面、これで中国のチベット支配がさらに強化されると思うと、あまり嬉しくありません。

新華タイムズ(中国新華社日本語情報)青蔵(青海〜チベット)鉄道レール敷設、ラサ市管轄区入り
安多〜ラサ区間のレール敷設は2004年6月22日から始まり、今年はラサに到着する予定。

青海〜チベット間には 5000m 級の峠もありますし、完成したら世界最高所を通る鉄道になると思われますが、これで中国政府はいつでも人民解放軍を大量に送り込めるし、逆に資源の収奪なども容易になるわけです。シベリア鉄道の例を挙げるまでもなく、鉄道なんていつの時代も戦略的なものですから、しかたないと言えばしかたないんでしょうけど・・・。

1999年には、西部の新彊ウイグル自治区・カシュガルへも鉄道が開通していますが、それもやはり同じ構図ですね。

漢民族的には、中国版プロジェクトX というところなんでしょうね。こんな記事もありました。
順調に進む青海・チベット鉄道の建設

追記
日本の右寄りの人々の間ではチベットを支持する声が結構ありますが、あれって本当は人権云々って言うよりは、「敵の敵は味方」的な発想に過ぎなくて、日本⇔中国⇔チベット → 日本=(友好協力)=チベット、みたいなしょうもない考えなんだろうなーと、いつも思います。

ついでに関係ないことまで書いてしまうと、最近の中国国内の半日デモへ反発してか、中国大使館や日中学院に対してつまらない嫌がらせをした人は、頭が悪すぎますね。今回のことは、今まで中国や韓国が日本の歴史教科書問題や靖国参拝を外交カードの1つとして使っているように、事の経緯はどうあれ中国に対する外交カードとなるものです。ここで日本がレベルの低い事をしては、以前某知事が中国に対し「民度が低い」と発言したように、今度は日本が同じ事を言われてしまいますね。

Posted: 木 - 4月 21, 2005 at 01:05 AM               Hatena Bookmark



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