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アメリカ入国にビザが必要になる


知らなかったんですが、2005年10月26日以降に発行されるパスポートではアメリカへのビザ無し入国ができなくなるそうです。それ以前のパスポートでも「機械読み取り式」でなければビザ無し入国ができなくなるようです。(久々の旅ネタですね)

高木浩光@自宅の日記 - 電子パスポートの光学式アクセス制御経由、外務省 Q&A 〜機械読み取り式旅券・IC旅券とアメリカ入国ビザの関係〜
Q4.2005年10月26日以降は現在所持しているパスポートではアメリカにビザなしで入国できなくなるのですか。

A  いいえ、そのようなことはありません。現在お持ちのパスポートが「機械読み取り式」であれば、その有効期間中は引き続きビザなしで入国できます。2005年10月26日以降に発行されるパスポートは「IC旅券」でなければビザが必要になります。(後述の参考2.を参照してください。)

Q5.日本はいつ「IC旅券」を発給するのですか。アメリカの定めた期限に間に合いますか。

A  外務省では2006年3月までの「IC旅券」導入を目指して取り組んでおり、所要の法改正手続きも進めていますが、アメリカの定めた期限には間に合いません。したがって、現状では2005年10月26日から日本が「IC旅券」を発行する日までに発行される旅券は、現行の「機械読み取り式」であってもアメリカに入国する場合はビザが必要となります。

上記を読めば分かりますが、馬鹿げたことに、日本が「IC旅券」に対応すると言っている 2006年3月までは、2005年10月26日以降に発行されたパスポートによるアメリカへのビザ無し入国が基本的にできなくなるのです (初回は例外的に認めると言っているらしいですが)。

なお、日本で普通に発行されたパスポートは、「機械読み取り式」であるので、現在パスポートを持っている人には、(今のところ) 影響ないはずです。パスポートを持っていなくてアメリカに行く予定がある人は、今のうちに取ってしまった方がいいですね。

この話がまた嫌なのは、日本や多くの諸外国が採用する「IC旅券」が暗号化した通信を行うものを採用することになっているのに対し、アメリカの採用するものは暗号化なしなのだそうです。

Wired News - 個人情報漏洩が懸念される『RFID』タグ内蔵パスポート
18日(米国時間)発表の新規定案によると、米国政府はチップ内蔵のパスポートのデータを暗号化するつもりはないという。だが、このような形でのパスポートのハイテク化は新たなセキュリティーリスクを生むという批判が、セキュリティー専門家の間で広く起こっている。

ということは、日本の旅券が IC 化されたとしても、米国方式との互換性がないということにもなりかねず、互換性を取るにしても IC化の時期が遅れる可能性が出てきますね。そして、暗号化されていないパスポート情報を送信するということで、安全上の問題も出てきます。まったくひどい話です。

関連トピック:スラッシュドット ジャパン | 米国のICパスポートは暗号化なしの無線読取り

Posted: 火 - 3月 8, 2005 at 02:13 AM               Hatena Bookmark



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