本ブログの更新は停止しています。更新は新しいサイトの Travellers Tales で行なっています。

iPod shuffle は Apple 以外では作れなかった


言われてみると当たり前なのですが、iPod shuffle が液晶のないインタフェースを含め、あのような小ささにこだわり、ミニマルな形で製品を出せたのは、Apple だからなんですね。

ITmedia ライフスタイル:AppleしかiPod shuffleは作れない
仮にApple以外のメーカーの開発担当者が、iPod shuffleのようなシンプル製品案を出したとしても、すぐにボツになったことだろう。なぜなら、これら対抗勢力にはMacintoshのようなパソコンも、iTunesのような使いやすい音楽ライブラリソフトも、持ち合わせていないからだ。これらが揃うことで、「シャッフル(ランダム再生)」の楽しさ・魅力が何倍にもなっていることは、iPodユーザーなら周知の事実だ。
もし、「シンプルさこそがAppleの狙い」ということに本当に気付いていないとしたら、対抗メーカー各社はいつまでたってもiPodの後塵を拝しているだけだろう。

前に書いたことがありますが、iPod の魅力は iPod 単体で引き出されているものではないんですね。iTunes という素晴らしいソフトウェアがあるから、iPod がとても使いやすいものになっているわけです。他メーカーが iPod shuffle と同じようなものを作っても、そこには iTunes がないので、使い勝手が悪いものになってしまうと考えられます。

以下のレポートが曲の入れ替えが苦にならないことを取り上げていますが、これが iTunes を持つ、iPod の強みです。
MYCOM PC WEB:【レポート】Macworld 2005 - 衝動買いを誘う「Mac mini」、曲入れ換えが苦にならない「iPod shuffle」
試用レポートを補足すると、iTunesを起動させて、オートフィル・ボタンを押すだけで曲が入れ替わるので、毎日曲を入れ換えて持ち歩いている。1日出かけるだけならば、512MBという容量でも十分である。

競合する各社は製品の値下げをして対抗してきましたが (参照:iPod情報局: iPod shuffleの影響で競合機は値下げへ)、それでもまだ iPod shuffle より割高です。各社は、機能が豊富であるから Ipod shuffle より高くても魅力的な製品であるようなことを言っていますが、Apple がこだわった「シンプルさ」というものが、多機能化とは別の付加価値を生み出していることを認識するべきですね。「シンプルさ」という機能もあるわけです。

余計なものをそぎ落とした iPod shuffle は一時的な人気にとどまらず、継続的に売れていくと思います。ジョギング、サイクリング、ジムでのトレーニングなど1人でするスポーツをする人ならば、なるべく邪魔にならずに音楽を聴けるものを選ぶと思います。少なくともわたしなら、そのような用途には、多機能でちょっと大きいものよりは、小型軽量に特化した iPod shuffle を選ぶと思います。

使い方を考慮すると、普通の iPod を使う場面と、iPod shuffle を使いたい場面というのは、自ずと想像できてきます。わたしは iPod を持っていても、iPod shuffle がほしい理由はそこです。

はやく首からぶらさげてみたい。^^;

Posted: 日 - 1月 23, 2005 at 01:36 AM               Hatena Bookmark



©