本ブログの更新は停止しています。更新は新しいサイトの Travellers Tales で行なっています。

iPod 対 Sony HDD ウォークマン


Sony の HDD ウォークマン NW-HD1 が発売され、iPod の対抗馬として注目されています。今まで読んで記事では HDD ウォークマンの実像がいまいち掴めなかったのですが、ITmedia に載った「HDDウォークマン」に関する一考察 を読んだところ、その実像と iPod との違いがわかってきました。

この Sony の HDD ウォークマンのいちばんのネックは、やはり MP3 にちゃんと対応してないことでしょうね。このコラムを書いた小寺さんの以下の一言に尽きます。
うちにある1000枚のCDをMP3化するのに半年以上もかかったことを考えると、またそれを一からやり直す気になれない、というところが引っかかっているのである。

また以下の発言も本質をついていると思います。
HDD搭載ミュージックプレーヤーの本質は、すでにミュージシャンのアルバム単位で音楽を聴く「アルバムプレーヤー」ではなく、言わば「ミュージックブラウザ」へと変化しているところに、気が付かなければならない。ブラウザである以上、デファクトスタンダードに対応しないという選択は、あり得ない。JPEGをサポートしないWebブラウザに、存在理由がないのと同じ意味だ。

ミュージックブラウザだ、という指摘はまさにその通りだと思います。それに加え、HDD プレーヤに音楽を転送するときの母体となるアプリケーションも重要だと思います。SonicStage の使い勝手も悪くはないようですが、iTunes の洗練されたインターフェースにはかなわないでしょう。Windows 版の iPod の売り上げが伸びたのも、iTunes のおかげが少なくないと思っています。MusicMatch じゃ萎えますもんね。Unicode 対応してなかったし。SonicStage は Unicode 対応してるんでしょうか?してないと、記号やマイナーな欧州語のアルファベットがきちんと扱えなかったりするんですよね。民族音楽なんかも好きなわたしには致命的。

ちなみに、この記事を読むまで ATRAC3 と ATRAC3plus という違いもよくわかっていませんでした。
ただ、先日Appleのハードウェア製品マーケティング担当副社長が出した声明の、若干正確さに欠ける部分は指摘しておきたい。この中で彼は「48KbpsのATRAC3は、CD品質に近いとさえ言いがたい」と述べている。だがここで使うべき正確な単語は「ATRAC3plus」であり、ATRAC3には48Kbpsというモードは存在しない。

 さらに言えば、ATRAC3plusはATRAC3と再生互換がないほど改良されまくったコーデックであり、ビットレート値から想像する音質の印象を、MP3などと同等に考えることはできない。ただし、これが「CD品質に近いとさえ言いがたい」という意見に関しては、筆者も同感だ。

週刊 デバイス・バイキングの記事も参考になります。
なお、USB経由での充電には対応していない。もっとも本体にUSB端子を装備していないため、いずれにせよ充電にはクレードルが必要となるので、不便さには変わりはないだろう。
そうか。クレドールないと充電できないのか。段々不満点が増えてきました。元々、不満点を探すつもりじゃなかったんだけどなぁ?
大量のアルバムなどを検索する場合には、iPodのホイールのように移動量を調整できないので、iPodと同程度に軽快というわけにはいかないが、不満を感じるほどでもない。
iPod のタッチホイールには、そんな利点もあったんですね。あまりにも当たり前のように使っているけど、細かいところにいろいろ便利さが隠れていることにいまさらながら気づきました。Apple の製品全般がそういう感じですけどね。 で、最大の障害が Mac 対応してないところ。Sony はいつも Mac に冷たいけど、萎えますなぁ。あれれ?結局文句だらけになってしまいました。こんなはずじゃなかったのに。バッテリーの持ちだけは iPod が HDD ウォークマンに比べていけてないところですね。

Posted: 水 - 7月 14, 2004 at 12:09 AM               Hatena Bookmark



©