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パソコン市場シェアのからくり


最近少し盛り返してきたとはいえ、Mac の市場シェアは 3% とかいう話で、商売にならないと言われる事がありますが、実はこれ、数字にだまされている面もあるのではないかと思います。

皆さんの周りでは、シェア数% という割には、Mac ユーザが多いなぁと感じられた事はないでしょうか。もちろん、あなたが Mac ユーザであれば、類は友を呼ぶ、ということはあると思いますが、決してそれだけではないと思います。

まず、パソコンの法人/個人別の市場シェアを考えてみると、2004年度の資料で、法人が約6割を占めています。具体的な数字は見つけられませんでしたが、法人用のパソコンは、ほとんどが Windows マシンでしょう。全体で Mac のシェアが 3% だとしたら、個人ベースでは 3% より多いということになります。実際、Mac ユーザの中には、会社では Windows を使って、家では Mac という人も少なくないと思います。

また、Mac ユーザには、アクティブユーザが多いと言われています。パソコンは買ったもののほとんど活用していなかったり、とりあえずメールとウェブが見れればいいや、くらいの受け身なユーザ (パッシブユーザ) より、積極的というわけです。Mac は今までもUSB や FireWire (IEEE1394) 等から、割と最近では無線 LAN、Bluetooth などを積極的に取り入れてきており、ユーザにもそうした新しいものに好奇心旺盛な人が少なくないように思います。

こんな記事もあります。

Wired News - アップルグッズで「ひと稼ぎ」する人々
アップル社がどん底にあった1996年、それでもマックビジネスに精を出す互換機メーカーのある重役が言っていた。「なんで、それでもマックビジネスをつづけるのかだって?それはマックビジネスの方が儲かるからだよ。」

世の主流である『ウィンドウズ』パソコンを買う人は、どれを買っても同じ、と安い製品を買い求める。でも、その中であえてマイノリティーのマックを買う人は、それなりにこだわりがある人で、質さえ高ければ多少製品が高くてもちゃんと買ってくれる、というのが彼の分析だった。

質よりも安さが売りの製品なら、シェアの大きいウィンドウズ市場でないと生き残れない。しかし、逆に量より質の高さにこだわって製品をつくっている会社は、マックの市場の方が製品の良さを理解してもらえ、口コミの宣伝効果にもつながりやすい、というのだ。

質が良い製品には、それなりの対価を支払うーーそれがマックユーザーだということだろうか。

インターネット・オークションでも、まったく同じ周辺機器が、マックのコーナーではPCのコーナーよりも、数千円は高く落札されていることが多い。これはおそらく筆者の気のせいだけではないだろう。

さて、多くのマックユーザーは新しい物好きでもある。質がよく入手が困難なアップル新製品を人よりも早く手に入れるためなら、多少のプレミア価格はいとわない。

最近は iPod が好調なため、Mac への注目も集まってきていますが、それがなくとも、ぜひ多くのメーカ、ソフトハウスには Mac 対応を検討してもらいたいものです。

Posted: 木 - 4月 21, 2005 at 01:43 AM               Hatena Bookmark



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