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日本で iTunes Music Store がはじまらないのは


ユーザを無視して、既にある狭い枠にしがみついていたら、いつか破滅する。そんなことは、客観的になればわかりそうなものですが、日本の業界は旧態然なままです。この件について asahi.com に記事が出ています。「ユーザー置き去りの著作権攻防戦 iTunes Music Storeは始まらず、規制は世界一、パソコンやiPodにも新規課金の動き

大企業でも伝統のある企業でもつぶれていく世の中。各企業が、いち早く新しい動きを見極め、取り入れていこうとしているのに、音楽業界はいまだ既得権益にしがみついています。
「今のiTMSのデジタル著作権管理では曲を提供できません」
 と、ある大手レコード会社の関係者は断言する。最大の障害はCD-Rに記録できることだ。現在、日本では大手を中心に11のレコード会社からコピーコントロールCD(CCCD)が発売されている(日本レコード協会調べ)。MDには曲をダビングできるが、パソコンやCD-Rなどにはコピーできない。CCCDを出す一方で、CD-RにコピーできるiTMSに曲を提供するのは自己矛盾というのだ。

これなんて理由になっていないと思うのですが。MD にコピーするのはよくて、iTunes Music Store で買った音楽を CD に焼くのはなぜいけないんでしょう?MD が CD より音が劣化するからよいというなら、iTunes Music Store で販売されている楽曲は AAC で圧縮されており、すでに CD クオリティではありません。

そもそも違法コピーで済まされるような曲はその程度のクオリティしかないものだと思います。わたしはよい曲だと思ったら、CD がほしくなります。(それで買った CD が CCCD だったりすると、ものすごく腹が立つんですけど。CCCD だとわかった時点で、かなり購買意欲が萎えます) コピーで済まされてしまうような軽薄な音楽しか取り扱ってこなかったことが問題なのに、そのことに目を背け、違法コピーを CD の売り上げ減少の原因として槍玉に挙げても問題の解決にはならないでしょう。

Posted: 火 - 8月 3, 2004 at 02:48 AM               Hatena Bookmark



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