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北オセチア共和国学校占拠事件3特にこの事件を追おうとは思っていなかったのですが、事件を巡る怪しい報道規制の動きが記事になっていたので、チェックしておきます。
NIKKEI
NET「ロシア学校占拠の報道、メディアの対応は政権意向にらむ」より
ロシア・北オセチア共和国での学校占拠事件の報道に関しテレビ各社は厳しい自己規制を敷き、事件の真相究明よりも愛国的な雰囲気を強調した。 自己規制となっていますが、ロシアは日本などとは比較にならないくらい政府の圧力が民間にかけられますから、自己規制させられた、というほうが近いと思います。 で、このニュースの後に監禁時の学校内部の映像というのが報道されたのですが、気をつけてみると、この出元が上の記事ででてきたのと同じ NTV です。 ロシアの民間テレビNTVは7日夜、北オセチア共和国ベスランの学校人質事件で、体育館の内部を撮影したビデオ映像を放映した。 何やら怪しい意図を感じてしまうのは、わたしだけでしょうか? ロシアのテレビ局は NTV 以外はすべて政府系だったのですが、その NTV もプーチン大統領の不興を買い、社主の逮捕劇によって経営陣が政府系の人間に置き換わっているということです (参考記事)。そういうことであれば、ロシアのテレビ局がみな政権寄りの報道をしたのはわかります。 そしてロシア当局はこんなことを言い出しました。 ロシア連邦軍のバルエフスキー参謀総長は8日、児童ら300人以上が死亡した北オセチア共和国の学校人質事件など相次いだ大型テロを受け、事件を未然に防ぐため国外のテロ組織拠点を先制攻撃する用意があると語った。ロシア政府は同日、人質事件の概要を初めて公表、チェチェン独立派によるテロと事実上断定した。 穿った見方をすれば、先制攻撃を可能にする下地をつくるためにやった、と考えられなくもありません。 それにしても、またアルカイダです。アルカイダは 911のテロやアメリカ大使館爆破事件の首謀者とされていますが、国際テロ組織だ、と説明されているだけで、実体はかなりぼかされている気がします。以前のエントリにも書きましたが、何でもアルカイダの仕業にして市民の不安をあおり、政府の都合のよいように話を持っていこうとしている雰囲気が漂っています。そのエントリに書いた、日本でアルカイダ系の組織幹部が逮捕されたっていう話だって、思った通りアルカイダとは関係のない組織だったようです。フランスの「ルーベ団」という組織の一員で、ルーベ団そのものはアルカイダとは疎遠だということです。 東京新聞記事より (Google キャッシュ) (容疑者は)約一年後、フランスに戻り、改宗した仲間らと「ルーベ団」(「ララバイクス同盟」という説もある)を組織。同組織は旧宗主国フランスに多数の亡命者がいるアルジェリアのイスラム過激組織「武装イスラム集団(GIA)」とほぼ一体という。ただ、GIAもアルカイダとは九〇年代前半の一時期を除き、教義の違いで疎遠な関係にある。 あくまでも仮定の話ですが、911事件から始まる一連の流れから、いつの間にか戦火が拡大して世界大戦、というようなことになれば、後世の人たちからはあのときいくつも不穏な動きがあったが、当時の人々はそれに気づかず、もしくは気づいていても止めることもせず、大戦への道を歩んでいった、と評することでしょう。なんだか聞いたような話ですね。サラエボの皇太子の暗殺から大戦が始まったとか、満州の人々との共和を守るために出兵するとか・・・。 Posted: 木 - 9月 9, 2004 at 12:38 AM |
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親サイトの Travellers Inn は旅に関するサイトですが、ここ Travellers Tale では、旅にこだわらず興味のおもむいたことについて書いています。ちなみに Travellers Tale という言葉は、旅行記ではなく、旅人の見てきたようなほら話のことを意味しています。
筆者ハンドル:Hiro (ハンドルネームという言い方は正確には間違いですよ!慣用化しているので、こだわる必要はないかもしれませんが。) Trackback powered by
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