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新潟中越地震と原発


今回の地震では、震度6強の地域にある柏崎刈羽原子力発電所が運転を続けたことが報道されています。

Yahoo!ニュース
新潟県柏崎市役所によると、柏崎刈羽原発には異常はなく、7基あるうち、点検中の4号機をのぞき、すべて通常運転を続けている

はてなによると、結局原発内での観測値が基準以下だったから止まらなかったということらしいです。しかし、原子力の危険性を鑑みれば、なるべく安全策を取るべきで、今回のような地震が起こったなら、基準値以下でも停止して点検を行うべきではないかと感じます。(原発本体には影響がなくても配管などに全く影響は出ないのでしょうか?はてなの回答によると基本的には大丈夫なようですが・・・。) しかし、それが行われないということは、安全性より経済性が優先されているように思えてなりません。原発は一旦停止するとコストが非常に高くつきます。できる限り止めたくないのが運営側の本音でしょう。先の美浜原発事故では、そうした本音を優先させたために起こった事故であることが明らかになっています。

現時点では何も起こっていませんが、早い段階できちんとした点検が行われることを望みます。(これまでの点検が信用できるという信頼感もありませんし。)

追記:こんな記事を見つけてしまった。地震の直前の10月20日に柏崎刈羽原発6号機に異常が見つかっている(参照:柏崎刈羽原発6号機、配管の弁に不具合 -「運転上の制限」を一時逸脱)。
東京電力は、調整運転中の柏崎刈羽原発6号機で20日、原子炉の中性子分布測定装置を原子炉格納容器に出し入れするための配管の弁に不具合が生じ、国の保安規定が定める「運転上の制限」を一時逸脱する状態になったことを明らかにした。

この6号機は、7月からの定期点検を終え、10月12日から運転再開したばかりなので、すぐに異常が出たことになる (参照記事:柏崎刈羽原発で6号機再起動)。地震のときに止まっていたのは4号機だけなので、この6号機は地震の最中も運転されている。

さらに調べているうちにわかったのが、今回の地震のときに動いていなかった4号機は、内部告発でひび割れが発覚して運転停止になっているものだということ (参照記事:東京電力(株)柏崎刈羽原子力発電所4号機の運転再開に関する申し入れ書)。そんな体質の原発で安全だという大本営発表を聞いても信用しにくい。調べれば調べるほど不安になってくる。

Posted: 水 - 10月 27, 2004 at 12:49 AM               Hatena Bookmark



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