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イラク:ネパール人捕虜殺害に抗議、数千人が暴徒化単に出稼ぎ労働者だったネパール人が殺害されてしまったのは、他にも理由があるかもしれません。
9月1日、イラクで武装グループに拉致されていた12人のネパール人が殺害されましたが、それに対する抗議で集まった人々が暴徒化してしまいました。(記事:ネパールでモスク襲撃、数千人が暴徒化)
ネパールからの報道によると、首都カトマンズで1日、イラクで武装集団に拉致されたネパール人12人が殺害されたことに抗議し、市民数千人がモスク(イスラム教礼拝所)を襲撃、放火するなど暴徒化、警官隊と衝突した。ネパール政府は同日、カトマンズ市内に無期限の外出禁止令を出した。 今回殺されてしまった人たちは単なる労働者だったようですが、実は労働者以外にも大勢のネパール人がイラクに行っています。そのネパール人たちは「グルカ兵」と呼ばれる、いわゆる傭兵です。イギリスは昔からたくさんのグルカ兵を雇っていて、フォークランド紛争に最初に投入されたのもグルカ兵でしたし、コソボで最初に犠牲になった英軍兵士はグルカ兵でした。1991年の湾岸戦争のときもいち早く戦場に送り込まれたのがグルカ兵でした。コソボでグルカ兵が死んだときは、見舞金がイギリス人とネパール人で違うことが問題になり、イギリスは命の値段に差をつけるのか、と言われました。 今回のイラク戦争では英軍の正規兵以外にも、民間の警備会社と契約したネパール人が多数派遣されています。(記事:ネパール兵、治安に一役 報酬求めイラクに出稼ぎ) 治安の悪化が続くイラクの首都バグダッドで、ネパールから「出稼ぎ」に来た数百人の元兵士が米兵とともに市内各所の政府関連施設などを警備、治安の一翼を担っている。 ネパール政府はイラクに派兵していませんが、実際に軍人、準軍人として任務に就いているネパール人はイラクにたくさんいるわけです。こうしたことが、今回のネパール人殺害に影響しているかもしれません。 アメリカ人やイギリス人が手を染めたがらない危険な仕事に就かざるを得ないネパールの人々に関するニュースを聞くにつけ、やるせない気持ちがします。自衛隊は比較的安全なエリアに亀のようにこもっている・・・。 Posted: 木 - 9月 2, 2004 at 02:32 AM |
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親サイトの Travellers Inn は旅に関するサイトですが、ここ Travellers Tale では、旅にこだわらず興味のおもむいたことについて書いています。ちなみに Travellers Tale という言葉は、旅行記ではなく、旅人の見てきたようなほら話のことを意味しています。
筆者ハンドル:Hiro (ハンドルネームという言い方は正確には間違いですよ!慣用化しているので、こだわる必要はないかもしれませんが。) Trackback powered by
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