本ブログの更新は停止しています。更新は新しいサイトの Travellers Tales で行なっています。

津波で助かった人・助からなかった人


スマトラ沖地震から日が経つにつれ、いろいろ周辺情報が出てきましたが、その中でちょっと興味を引いたものを紹介しておきます。

水引いたら逃げろ…古い言い伝えが島民を救う (ZAKZAK)
古い言い伝え、島民救う−。インドネシアのスマトラ島沖地震で震源からわずか60キロに位置する同国シムル島では、住民 約6万5000人のうち津波による死者は、3日までに6人にとどまっている。

この島とは対照的に近くの別の島では、津波で海水が引いた後に残った魚を捕るのに夢中で、大勢の人が死んでしまったそうです。

言い伝えによらなくても、知識として知っていれば、小学生でも避けることができたという例もあります。
ほかの観光客たちは潮が引いてボートや魚が砂浜に取り残されたのをただ立ち尽くして見つめるだけだったが、ティリーは危険の予兆だと理解した。なぜなら海底の地震によって起きる巨大な波について、学校で勉強していたからだ。

動物には人間が失ってしまった (もしくは麻痺させている) 危険を察知する能力があるようです。津波が来たときには、象が観光客を乗せたまま、高台に逃げています
「象たちは象使いを信用しませんでした。彼らはひたすら丘へと向かって走り続けました」観光客からお金を取って頑丈な木製の踏み台から象の背中に乗るのを手伝っているウィット・アニワット(24)は言う。

外国人観光客を乗せた象たちはリゾート海岸をあとにジャングルに取り囲まれた丘へと向かった。海岸には少なくとも3800人がおり、その半数以上は外国人で、まもなく命を奪われることになった。働いていなかった象たちは、つながれていた重い鎖を破壊した。

また、古代からの生活を守っていたために余り被害を受けなかったのではないかと思われる例もあるようです。
インド領アンダマン諸島はスマトラ島沖地震で大きな被害を受けた。しかし、そこで孤絶して生きる先住民は大きな被害は受けずに済んだようだ。一方、入植者の社会に同化して暮らす部族は大きな被害を出した。

しかし今回の津波では、津波を目前にしながら何が起こっているか理解していなかった人が数多いようで、知識というものの重要性を改めて感じた災害でした。ちなみに鎌倉の大仏も最初から屋外にあったわけではなく、昔は大仏殿があって、ちゃんと屋内にあったのですが、津波で破壊されてしまったのです。(参考:鎌倉史跡散策 鎌倉大仏) 海から結構距離がありますから、大津波の脅威が分かりますね。

Posted: 月 - 1月 10, 2005 at 02:27 AM               Hatena Bookmark



©