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憲法の本質を理解してない自民党


自民党の憲法改正案を読むと、彼らが何も憲法のことを理解していない (もしくは意図的に曲げようとしている) ことがよくわかります。

詳細は、JANJAN発「自民党の憲法改正案(全文)が明らかになる」等を参照していただくとよいですが、例えば、愛国心を取り上げていること1つ取っても、バカらしくなります。

憲法とは元々国家から個人を守り、国の権力を規制するために生まれたものです。なぜその憲法で愛国心などに触れなければならないのでしょうか。家族や共同体に関する記述についても同様です。家族や共同体を大事にしようという考えを持つのは結構ですが、それは憲法で規定するべきものではありません。
近代憲法が立脚する「個人主義」が戦後のわが国においては正確に理解されず、「利己主義」に変質させられた結果、家族や共同体の破壊につながってしまったのではないか

なんてことも書いてありますが、仮にこうした主張が正しかったとしても、それが憲法で家族や共同体の相互扶助義務として定められるのはおかしなことです。また、憲法に規定したところで、自民党が懸念している上記のような風潮が変えられるものではないでしょう。そもそもそうした風潮をつくってきた原因を国に求めるならば、責任を追うべきは戦後政治をしきってきた自民党ではないでしょうか。

Posted: 火 - 7月 6, 2004 at 12:25 AM               Hatena Bookmark



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