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コピーワンスは CCCD の二の轍を踏む


地上波/BSデジタル放送で、録画したものへコピー制限をかけるコピーワンス (参照:はてなダイアリー - コピーワンスとは) ですが、コピーコントロール CD (以下、CCCD) の問題に近いものを感じる人は多いだろうと思っていたら、まさにそのことに触れた記事が出ていました。

笠原一輝のユビキタス情報局:iPodショックから日本企業は何を学ぶのか
筆者としては、この仕組みを導入することが、結果的に機器ベンダのためにも、放送業界のためにもならないからやめた方がよい、と考えている。実は、この認識は筆者だけが持っているものではない。ここ1、2年機器ベンダの関係者と話す機会を多く持ったが、多くの関係者が同じ認識を持っている。
その結果起こったことは機器ベンダにとってもレーベルにとっても不幸なものだった。日本の機器ベンダは、日本のユーザーにそっぽを向かれ、米国のベンダに市場を持って行かれてしまった。そして、日本のレーベルはどうなったか? “CCCD”という悪あがきをして、その結果さらに売り上げを落とし、結局やめざるを得ない状況に追い込まれた。

今のところ、まだデジタルへの以降が本格化していないために、具体的な不利益を被っている人が少なく、問題になっていないだけと思います。ユーザに不利益を押し付けて、CCCD と同じ過ちを犯すのはやめてもらいたいですね。

3月2日付けの日経新聞朝刊にも、たまたま似たような趣旨の記事が出ていました。「ライブドア問題が提起するもの」というのが記事の見出しですが、その中で以下のようなことが書かれています。
既存の放送事業者は、著作権問題を盾にして、インターネットへの対応には極めて消極的なのだ。それどころか、個人による映像録画も制約して、コマーシャル視聴の強制を画策している。

録画の制約がコマーシャル視聴の強制になる、という論理はよく理解できませんが、「改革を拒む放送業界のあり方こそ、国民的議論の対象とされなければならない」とする論旨自体には概ね賛成です。

Posted: 木 - 3月 3, 2005 at 03:07 AM               Hatena Bookmark



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