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サマワの州知事「日本にはがっかり」


サマワを州都とするムサンナ州のハッサン知事が地元紙のインタビューの答えたもの。犠牲を出さないように自陣にこもり、あまり必要性のない給水活動しかやらない自衛隊では、遅かれ早かれこのように思われていたでしょうね。

共同通信発
陸上自衛隊が活動するイラク南部サマワを州都とするムサンナ州のハッサン知事は、12日付イラク有力紙アッサバハのインタビューで「日本にはがっかりした」と述べ、治安の悪化から活動を縮小している陸自への失望感を率直に表明した。
 陸自の支援活動受け入れ先の行政トップが公然と失望感を表明したのは初めて。

このニュースが日経新聞では無視されて、
かわりに掲載されていたのが、クエートの外相の「自衛隊派遣は心強い」という発言と、「イラクの給水支援4億円」という外務省の発表。

ということは、余丁町散人さんのエントリで知りました。

行ったことのある人は知ってると思いますが、イスラム圏の人々は意外に親日的で、日本人としては買いかぶられているような気がいつもしてました。しかし、それは日本が遠い国であるから実情を知らないだけで、近くで実情を知れば変わってしまうのかも、と以前から思っていたのですが、自公民政府と自衛隊が見事にそれをやってくれました。

日刊ベリタのサマワでの自衛隊の実情を報じる記事を読むと、より具体的にわかります。
さらに悪いことに、サマワの治安悪化で自衛隊は宿営地外での活動を控えることを余儀なくされた。現在、人道復興支援に携わっているのは50人もいないだろうと半田さんはみる。「530人いながら何をやっているんだ。ただ、いるだけじゃないか?」。それが自衛隊への視線だ。

はるばる遠くからやってきて、イラクの中でも比較的状態のいいサマワで亀のように引きこもっている自衛隊に意味はあるのでしょうか。政府はとくかく「イラク戦争に協力した」という形がつくりたいだけ。実際に役立つかどうかはおかまいなし。そうした姿勢が長期的には日本の味方を減らし、敵を増やしていくことがどうしてわからないんでしょうか。あ、わからないんじゃなくて、わかってて、それでも自分たちの目先の利益のことしか考えてないんでしたね。

Posted: 金 - 7月 16, 2004 at 11:55 PM               Hatena Bookmark



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