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もんじゅ再開 - 日本の原子力行政はどこへ行くのか先日、もんじゅ再開へ向けての改造工事が認可されたことが報道されました
(河北新報ニュース:もんじゅ再開へ始動)。各国があきらめて撤退した高速増殖炉をまだ実現する気なのでしょうか。
極東ブログさんで、もんじゅ再開についての各紙の報道をまとめておられますが、産經新聞の記事に至っては、かなりとほほです。
産経新聞社説は、ある意味、面白いものを読ませていただきました、なのだが、これ、"もんじゅ改造 認可まで10年は長過ぎる"(参照)だ。標題からもわかるように10年も放置プレーはなにごとかと怒る怒る。つい、ナトリウム漏れも、パンツぱんくろうのおしっこ漏れみたいに、たいした事件じゃないよとまで筆が滑る滑るスキーのぉ風切る速さラララ♪である。 思わず絶句です。 以下に一部引用しますが「原子力発電所の恐ろしい実態」を読むと、原子力の現場がこのような現状では、とてもも原発を認める気にはなりません。これを書いた人は原子力発電所の現場で働いていた方です (すでに被曝が原因と思われる癌でこの世を去られています)。 原発にしろ、建設現場にしろ、作業者から検査官まで総素人によって造られているのが現実ですから、原発や新幹線、高速道路がいつ大事故を起こしても、不思議ではないのです。日本の原発の設計も優秀で、二重、三重に多重防護されていて、どこかで故障が起きるとちゃんと止まるようになっています。しかし、これは設計の段階までです。施工、造る段階でおかしくなってしまっているのです。 老朽化した原発は解体するメドも立っていないようです。 具体的な廃炉・解体や廃棄物のことなど考えないままに動かし始めた原発ですが、厚い鉄でできた原子炉も大量の放射能をあびるとボロボロになるんです。だから、最初、耐用年数は十年だと言っていて、十年で廃炉、解体する予定でいました。しかし、一九八一年に十年たった東京電力の福島原発の一号機で、当初考えていたような廃炉・解体が全然出来ないことが分かりました。このことは国会でも原子炉は核反応に耐えられないと、問題になりました。 原発をやめて、じゃあ、どうするんだ、と言う人はいると思いますが、日本は原発に見切りをつけて、リソースを小規模分散型の発電システムの研究に振り分けるべきと思います。研究しなければ何も始まらないし、この分野で先行すれば、将来的にかなり有利な力を持ち得ると思います。 以前に書いたように思いますが、コンピュータの世界が巨大サーバからインターネットでつながったパーソナルコンピュータに移行したように、巨艦大砲主義の時代はいずれ去るものと、わたしは思っています。宇宙開発など原子力の利用が有効な分野もあるでしょうが、日本が力を割くべきはそこではないと思います。唯一の理由があるとしたら、将来の核武装に向けての布石ですが、核を背景に政治をする時代は終わっているのではないでしょうか。そもそも核云々以前に日本の外交・政治のあり方は根本的に変えなければどうしようもないと思いますし。 当ブログ内原発関連記事: ・新潟中越地震と原発 ・美浜原発事故 ・美浜原発事故の本質 2月22日追記: 2月20日付け日経新聞によると、もんじゅを運転しないで維持しているだけでも、年間100億円の費用がかかるそうです。運転すると200億円ほどかかるとか。これまでにもんじゅにかかった総費用は8000億円、今回の工事は180億円だそうです。そんな大金、誰が許可して払ってるんでしょうね。 Posted: 土 - 2月 19, 2005 at 04:12 PM |
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親サイトの Travellers Inn は旅に関するサイトですが、ここ Travellers Tale では、旅にこだわらず興味のおもむいたことについて書いています。ちなみに Travellers Tale という言葉は、旅行記ではなく、旅人の見てきたようなほら話のことを意味しています。
筆者ハンドル:Hiro (ハンドルネームという言い方は正確には間違いですよ!慣用化しているので、こだわる必要はないかもしれませんが。) Trackback powered by
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